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ようやく一区切り。
明日には二万打お礼を出せますでしょう、多分。
戻ってからの後日談、みたいな感じですね。
チビスターズ第五話 ⑪
「結局何だったんでしょうね……」
プトレマイオスのブリーフィングルームで、アレルヤは溜息を吐きながら呟いた。
騒動が何とか収まってから早一週間が経った。
あれから後は後遺症のようなものもなく、突然小さい状態に戻ったりもせず、どうやら完全に戻れたらしいことは分かる。
だが、肝心の原因が解明されていないのだ。
いつもなら原因なんて気にしなかったかも知れない。けれど自分は小さくなってしまった張本人の一人。またあんなことがある……そう思うだけでぞっとする。次回も危機(主に女の子の服を着せられるか否か)を回避できるとは断言できない。
「先週のアレ?いいじゃない、また起こってくれたら私は諸手を挙げて喜ぶわよ?」
「次こそ着せ替え人形に?」
「そうそう。分かってるじゃないの、ティエリア」
明るく陽気に笑ってくれるが、そういうことをされると、逆にこちらのテンションは下がる一方だった。これは次回があったら回避は不可能だろう。
ますます憂鬱になったが、残念ながらこの場に助けを求められる人物はいない。
ここにいるのは自分、ティエリア、スメラギの三人だけなのだ。
スメラギは助けを求めたら逆にトドメを刺されそうだし、ティエリアは終わったことと我関せずの状態だ。いや確かに終わってはいるが、第二陣とか何とか考えてくれないものだろうか。こっちは不安で不安でしょうがないというのに。
ちなみにハレルヤは眠っていて、しばらく起きそうにない。
「……とにかく、次があったら僕は即行で逃げます」
「えー?何でー?」
「スメラギ・李・ノリエガ、胸に手を当ててじっくり考えてみてください。そして彼が何を言いたいのか気づいてください」
いくら終わったこととはいえ、貴方がそんな調子では彼も安心できないでしょう。
そう付け加えたティエリアに感動を覚える。終わったこと、と考えているのは正しかったようだが、それでも自分を気遣ってくれたようで嬉しかった。
とりあえず味方が現れてホッとする。一人よりも何倍も心強い。
そんな自分をチラリと見やり、ティエリアは再びスメラギの方へとむき直した。
「ところで、次のミッションプランは」
「あぁ……そういえば」
今回ここにいるのはプランを聞くためだった。だからこそハレルヤは眠ってしまったわけだ…退屈だろ?とか言って。
地上でミッションを遂行している刹那とロックオンはどうしているのだろうか。特に刹那の方が気になる。彼も突然小さくなったりとか、そういうことは起こっていないだろうか。同じ問題に直面した仲間なのだ、心配にもなる。
ミッションプランの説明が始まり、アレルヤはそちらに意識を集中させた。
もう元に戻ったのだ。これからは今まで通りの生活に戻る。
……ちょっとだけ、残念な気はしたけれど。
けれど、これが当たり前なのだ。
自分たちはCBなのだから。
だから変わりに。
アレルヤは、あの非日常な平和な日常の思い出を、とても大切に取っておこうと思った。
~そして、最後にオマケ~
A「……何とか戻れたみたいだけど…」
S「次があるのではないかと心配になるな…」
T「心配性だな」
A「それは体験していないから言えるんだよ、ティエリア…」
S「俺なんて、最後は性別まで変えられたぞ?」
L「あ…あぁ、あれな。あれはビックリしたぜ…」
T「刹那・F・セイエイの場合はともかくだ」
A「?」
T「アレルヤ・ハプティズム、君は楽しんでいただろう?」
A「…まぁ、折角の体験だしね。けど、戻れたらやっぱり普通の状態がいいって思うよ?」
L「ま、お疲れ様って事で、な?」
S「…今回はその言葉、素直に受け取っておこう」
A「あ、刹那、最後に一言だって」
S「分かった。では行くぞ」
S&A「次回が有りませんように…」
L「……うん、本当にお疲れ」
お疲れ様でした…。