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拍手再録です。
三、三度目の告白 (グラハムとカタギリ)
「カタギリ」
「何だいグラハム?…まぁ、どうせガンダムに関しての話だろう?」
「その通りだ。さすがはカタギリだな、私の思考など予測済みというワケか」
「いや、君のその思考は僕以外の誰でも予測できると思うよ…?」
「何!?」
「そんなに驚くことかなぁ……」
「驚くに決まっている!私の思考が何者かに読まれ続けているということではないか!」
「うん、けど君の思考は読み切れる物でもないから、あまり気にする必要は無いだろうね」
「そうなのか?ならば良いが……それよりもガンダムだ」
「あぁ、そうだったね。で?今回はどうしたんだい?」
「今まで何度もガンダムへと愛を叫んできたが……反応がない気がするのだ」
「そりゃまぁ、パイロットに伝わらないと機体に反応はないだろうねぇ。通信オフだろ?」
「何を言うカタギリ。私はパイロットではなくガンダムに反応して欲しいのだ」
「それを言うのは無謀を通り越して不可能という物だと、僕は思うけどねぇ…」
「何故だ?」
「何故って……ううん、もういいよ…諦めた」
「成る程…何を諦めたのかは分からんが、一応納得した」
「一応って言うのは納得とはほど遠いと思うけどね……話を戻そうか」
「おお、そうだったな。訊きたいのは、どうしたらガンダムに振り向いてもらえるか、だ」
「やっぱりそっち系か……」
「今までに行った二度とも両方、袖にされてしまったワケだが」
「ものの見事にね」
「しかし、次こそはガンダムのハートを射止めたい!何が何でもだ!」
「凄いやる気だねぇ、グラハム」
「当然だ!相手はガンダムだぞ!?」
「君にとっては、その理由で充分なんだね…」
いやはや、何というか……その一途さに敬服するよ。
そんな君だからこそ、僕は傍に居るのかもしれないけどね。
(2008/11/08)