一から十のお題：五、いつつの色

拍手再録です。

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五、いつつの色　（ハレルヤとアレルヤ）


「ね、僕らを色で表したら何色なんだろうね？」
『は？突然なんだよ』
「いいじゃないか、暇なんだし。えっと…刹那は当然、青色かな」
『ロリコンは緑だろ』
「ロックオンはロリコンじゃなくて…いや、いい。言っても聞いてもらえそうにないし」
『分かってんじゃねぇか。で、眼鏡は紫だな』
「問題は僕らなんだよね……」
『俺ら？普通にオレンジとかそこら辺で良くね？』
「けど、そしたら僕とハレルヤとで被っちゃうからね」
『いっそ、銀と金にすりゃ良いだろ。俺が金でアレルヤが銀』
「目の色？けど、やっぱり機体の色は入れたいと思うんだ」
『んな面倒な……よし、じゃあ俺がオレンジ行くからお前は白行け』
「……白？何で？」
『お前って真っ白が似合いそうじゃね？』
「それを言うならハレルヤの方だよ。君の方が白が似合う」
『ハッ、殺しを楽しむ俺が白？何言ってんだっつー話だな。俺よりお前だろ』
「違うよ、僕は白なんて似合わないさ」
『俺から見たら、お前なんてまだまだ純粋な方だと思うけどな』
「ひいき目入ってない？僕も人間を……殺してるよ？」
『知ってる。けどま、楽しんでないんだし良くね？』
「そういう問題じゃないって」
『そうか？別に良いと思うけどな』
「もう……でも、白は絶対君の方が似合うよ。そこだけは譲らないから」



だって、君の持つ願いは『生きたい』っていう純粋な物。
不純物をたくさん持って、君に罪を全てを押し付けている僕なんかよりよっぽど。
よっぽど、強くて純粋だと思うんだ。

（2008/11/08）