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拍手再録です。
四、四つの流れ星の行方 (ヴェーダと…)
「さぁ、これからどうなるんでしょうね?」
「どう、とは?」
「貴方の意思を継ぐ者たちのこと。ステージは次へと進んでしまいますから」
「お前の支援が無い今、必要以上の苦労を強いてしまうな」
「あらあら、貴方が作った私が見込んだ子たちですよ?このくらいなら大丈夫」
「だと良いのだがな…」
「太陽炉もちゃんと揃っているようですし、心も以前よりは纏まっているようですし」
「ほう…お前が居なくなろうと、ソレスタル・ビーイングの面々は上手くやっておるのか」
「当然です。言ったでしょう?私が見込んだ子たち、と」
「そうだったな。ならば安心できる」
「けれど……マイスター達は心配かもしれません」
「…というと?」
「だって、皆々色々と問題を抱えていますから」
「そこを乗り越えてこそ、だと儂は思うが」
「厳しいですね。いえ……優しいというべきかしら?」
「ほう…どうしてそう言える?」
「だって『ならば下ろせ』なんて言い出さないんですから」
「お前が選んだ相手なのだろう?ならば問題は無い」
「信頼してくれてるんですね。嬉しいですよ、貴方にそう言ってもらえると」
「まぁ、儂らがやることはただ一つ」
「ですね。彼らがどうであれ、私たちの身の振り様は決まり切ってます」
「儂らがどのような状況に置かれていようと」
「私たちは彼らを見つめ続ける必要がある」
「彼らがどのような道を歩むのか」
「それを、ずっと……ずっと」
「それこそが、彼らを巻き込んだ儂らの義務と言えるだろう」
「えぇ。貴方以上に、直接的に関わっている私はその義務が…」
だから、私は彼らを…見守る。
彼らの行方を見届けるのが、私の使命だから。
(2008/11/08)