一から十のお題：七、七日ぶりの再会

拍手再録です。

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七、七日ぶりの再会　（ヘビーアームズとナタク）


『お帰り。一週間、向こうでの修行はどうだった？』
「いつも通りだな。ゴッドと戦ってマスターに指導されて…というか、」
『？』
「ウイングはどうした？気配が無い気が…」
『あぁ……自爆のしすぎでスイッチ取り上げられて、ベッドにくくり付けられてる』
「それから？」
『起きたら煩いからって、気絶させられた。今は死体みたいに意識が無い』
「誰の手によって……とは訊かんでも分かるか」
『一応言うと、括り付けたのはデスサイズ、気絶させたのはサンドロック』
「その時の情景が浮かんでくる気がするぞ。…で、その二人は？」
『二人はリビングでのんびりとしてる。運ぶのとかが疲れたって』
「ほう、二人がかりで運んだのか」
『いつもよりは効率が良かったって』
「だろうな。一人で、というよりは楽だっただろう」
『だね。いつもなら、グッタリしてるし…あぁ、』
「ん？」
『ボクも君を運ぶのを手伝うときは疲れるんだけど、凄く……』
「…すまん」
『ま、気にしてないから。……にしても、本当に久しい気がする』
「会うのがか？…一週間というのは短いようで長いからな」
『少しくらいは寂しく思った？』
「さあな。そういうお前はどうだったんだ？」
『それこそ秘密。教えるワケがない』
「やはりか」
『当然』



けど、結論だけ言わせてもらうと…少しくらいは。
本当に少しくらいは寂しかったかもしれない。
だってボクら五人は、ほとんどいつも一緒だから。

（2008/11/08）