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SDFCの白辺設定で七夕。
前半でとっても苦労しました…。
『……綿菓子が食べたい』
『今年こそ師匠を打ち負かす!』
『もっともっと努力していけるように、これからも健康でありますように』
『某伝説がどうにか止まることを知りますように』
『あのバカ兄貴が抹殺されますように』
『新しい手品が出来るようになりたい』
『今年はちゃんとゼータに告白できますように』
『某運命へのからかいのネタが増えればいい』
『とりあえず打倒ストライクフリーダムって感じー』
『今年こそウイングに勝つ!』
『もうちょっと気弱を治したいな…』
『サイサリスがサイサリスって呼んでも怒らなくなりますように』
『いい加減にツッコミ付かれたので、ボケをもうちょっと減らせ、この天然』
『今度はもっと大きな物を組み立ててみたい』
『とりあえずアイツら全員っていうか約二名が無茶しませんよーに』
『色々な物を埋める場所が欲しいです』
『イカ焼き』
『そろそろバクゥで遊ばせてくれても良いと思うんだよねー』
『預けていたガンダムを奪い返す』
『…胃が痛いから医薬欲しいぜ』
『ちゃんと誰からも私が「姉」だと認めさせてやる』
『これ以上厄介事が起きないと良いのだが…』
『強い相手が欲しい』
『頑張りすぎてあの人が怪我をしませんように』
『特にないけど、とりあえず変な夢は二度と見たくないです』
『暇なので任務が欲しい』
『今度こそオカルト現象を!』
『兄さんを越える』
『ダブルオーの暴走を止めるべく、早くガンダムを譲渡して欲しい』
『バクゥがこれからも健康であるように』
『もう、ケンカとかして親しい友達と離れませんように』
『料理くらい作れるようになったら良いんだけどな…』
『もっと目立ちたいんだけどダメか?』
『生徒が健康ならそれで良いわい』
『アイス食いてーんでよろしく』
『色々なことをさらにたくさん知ることが出来たら嬉しいです』
『これからも主君が健康でありますように』
『ちょっとだけ、お料理のバリエーションが増えたらいいです』
「…これ」
色々な短冊の文字を追っていたガンダムは、その中の一つに目をとめてクスリと笑った。
「アレックスのでしょ」
「あ…分かりますか?」
「分かるも何も、これってアレックスの字だし。最近ぼやいてたの覚えてるしね」
「あぁ、それもそうですねぇ」
のほほんと、交わされる会話。
その下では、とても大変な作業が続いていた。
短冊、である。
全校生徒から集められたその薄い紙切れを、一度全てごちゃ混ぜにして、それから色事に数枚ずつ取っていって、最終的には十組出来るはずのその短冊のセットごとに一本の笹を使って、願い事をつるしていくのだ。
そして、その関係でガンダムたちはここで仕分けを行っている。
「そういやさー、シャアは何て書いたわけ?」
「私か?ララァが健康であるようにと書いたんだが」
「あら、奇遇ね。私もシャアが病気をしませんようにと書いたわ」
「…そ、そうですか…」
にこりと笑み付きで会話に入ってきたララァに、ガンダムはそうとしか言えなかった。だってシャアという彼氏付きとはいえ、ララァはガンダムの好きな相手なのである。複雑な気持ちにならないわけがなかった。
むぅ、と唸っていると、その様子を見たシャアがふふんと笑った。
……苛つく。
…ので、机の下でシャアの足を思い切り踏んづけておいた。向かい合う席に座ってくれているとき、本当にこう言うときは楽で良い。感謝だ。
恨めしげな視線をさらりとかわし、とある一枚を手にしたところでガンダムは苦笑した。
「あぁ、そういやそうだったっけ」
「…お兄さん?」
「ん?どうかした?」
「いえ、どうしたんでしょうと思って」
「大したことじゃないよ。オレがどんな願い事を書いたか見てただけ」
そして、随分と恥ずかしいことを書いていたけれど。
教えて欲しいとせがむ妹に内緒だと笑って、心の中で呟く。
自分の願いは、『この生活がいつまでも続きますように』という、簡単で難しい事。
シャアとララァのラブラブっぷりが出せたのが少し嬉しいです。
あ、前半のは全部短冊に書いてあった願い事で、誰が書いてるかは分かりにくいかもですが、ちゃんと設定はしてあります。ちょっと考えてみるのも面白いかも。