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正直、未来の時間の流れとか色々と分からないから、ちょっと本編に添えるかは怪しいかも知れません。
年表欲しいです、年表。
059:崩れる
最初、その言葉を聞いたときは信じられなかった。
「今、何とおっしゃいましたか…?」
「リボーンが死んだって言ったんだよ、獄寺君」
どこまでも静かに、けれども別に威圧するような響きのない口調で綱吉が、呟くように言う。実際にそれはこちらに聞かせるためではなく、自分に言い聞かせるような響きを秘めていたから、何となく分かった。
自分の敬愛して止まないボンゴレ十代目も、その話を信じられないのだ。
いや……信じられない、というのは少し違う。
信じたくないのだ。
それでもそれを、綱吉は受け止めなければならない。ボンゴレファミリーの十代目として。それから目をそらすことは出来ないのだろう。
痛ましく思いながら、淡々と言葉を続ける綱吉を見る。
「…ミルフィオーレの仕業だって聞いてる。アルコバレーノを殺して、一体何が目的なのかは分からないけれど、それは確実らしい」
「確実?情報の裏でも取れたんですか?」
「いいや、ちょっと違う。彼らは、どうやら隠す気もないらしい」
「…それは?」
どういうことなのだと、獄寺は酷く混乱した。
隠しておくべき事ではないのだろうか、その事実は。普通に考えたら。リボーンがボンゴレと親しくしているのは恐らく、少しでも調べれば分かることだ。それをふまえて、なのにそんな対象に危害を加えた、となると。
ボンゴレへの、宣戦布告とも取れる。
「ミルフィオーレの規模は大きい。だから、彼らは俺たちを倒せるかもと思っているのかもしれないね。そして、それは起こり得るのかもしれない」
「…十代目?」
その口調から何かを感じて、獄寺は改めて綱吉を見た。
彼は、相応しくないほど穏やかに笑って、続けて言った。
「覚悟は、しておくべきだよ」
その笑みに、獄寺はぞくりと、何かを感じた。
嫌な予感とでも言うような、何かを。
ツナが死ぬ前の。
そして思ったのですが、リボーンとツナ、どっちが先に死んでしまったんだろうか…十年後。私の読み不足かも知れませんが、分からないというか…調べてみようか、どうしようか。
間違ってたらごめんなさい。