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こんなほのぼのがあっても良いじゃないか!ということで。



080:感触



 そこに、有るはずのない物の存在を感じて目を開く。
 …変な話だ。今は夜で、寝るときは一人であったはずなのに、直ぐ側に別の子供体温であるような暖かい何かの存在を…………子供?
 そのワードに思い至った瞬間、ランチアは勢いよく起き上がっていた。
 それから恐る恐る、ベッドの上を見下ろす。
 意外にも、そこにいたのは懸念していた相手ではない子供が、いた。意外に思うと同時に訝しくも思う。これは一体どういう事なのだろうか。
 首を傾げている間に、その子供は少し身じろぎをして、うっすらと目を開いた。勢いよく起き上がりすぎたのだろう、起こしてしまったらしい。そこは、少しばかり申し訳なく思うがそれよりも。
 問題は、何故だか自分のベッドに紛れ込んでくる子供たちだろう。
 むくりと身を起こした子供に、ランチアはため息を吐きながら問いかけた。
「何の用なんだ…」
「…別に。ジャンケンで勝ったから」
「…ジャンケンだと?」
「……骸様が、今日も行くって言って」
 あぁ、やっぱりまた来る気だったのか。
「……犬が、自分も行くって言い出して」
「ほう?珍しいな」
「それで、結局三人でやった」
「…それで勝ったのか」
「…そう言うこと」
 こくりと頷く千種に、というか彼を含めた子供三人衆に、果たして抱くのは呆れであるべきか何であるべきなのか。
 とりあえず。
 これからのことを思って、自分が言えることはただ一つ。
「千種、これからはいっそ三人で来い」
「…分かったけど、何で?」
「…大したことではないが」
 骸がキレると後片付けが大変なのだ。






骸は負けた悔しさから八つ当たり気味に暴れたり。そんな子供時代があっても良いですよね的な。
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