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いい加減、オールキャラもどうにかカテゴリ分けしたいかもしれません。
012:千紫万紅
戦場は美しいと思う。
何故かと言えば、それは当然ながら血が溢れているからだ。
緑の上に広がる赤はまるで花のようだし、まぁ、それはどこにあっても変化などしない見方であって、おそらく一生変わらないのだろうと思う。もっとも、こんな考え方を変える劇的な何かも長い時間も、どちらも無いだろうと思うが。
だいたい、劇的な何かを既に消費してしまった自分には、選択肢は二つに一つ。
織田信長を殺して死ぬか。
織田信長を殺そうとして殺されるか。
そのどっちかくらいだろう。
可能性としてどちらが高いとか、そんなのは考えたことがないから分からない。分かる気がないのかも知れないが、どっちにしたって同じ事。とにかく、分かろうとさえ思っていないのである、自分は。
希望なら当然あって、出来ることなら前者が良いのだけれど。
誰かを人質に取ってみようかと考えて、そんなのは無意味だと思い、では奇襲はと考えて首を振る。あの相手に対抗できる手だてなど、そう簡単に見つからないのではないかと思えた。実際に、そうなのだろうが。
それでこそあの人である。
そうでなくては楽しみがいがない。
そうでなければ想像のしがいがない。
あの人が自分の足下に倒れ、血を流し、絶命している姿。考えるだけでゾクゾクとする。実際に目の当たりにしたら、もっとゾクゾクとするのだろうと、思えば思うほどにそれの実行が酷く待ち遠しくなるのだ。
一体いつが良いだろう。
今すぐやっても良いけれど、出来るのならば最も効果的で素晴らしい瞬間が良い。
一体いつなのだろうか。
この建物が綺麗な血で染め上げられるのは。
そんな明智さん。