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これを含めてあと……三つ!終わりが見えてきました。
098:こころ
偶然に通りかかったその家の前で、クロームはピタリと足を止めた。
…たしか、この家は。
「ボスの家……」
「あらぁ?どなた?」
「…!」
ぼうっと見上げていただけなのに声をかけられ、思わず飛び上がりかけたが堪え……クロームは、声のしたほうを見た。
するといたのは一人の女性。誰か……というのは、場所が場所だけに考える必要はないだろう。綱吉の母、だ。
その人は自分の方に真っ直ぐ駆け寄ってきて、首を傾げた。
「初めましてだけれど…ツッ君のお友達かしら?」
「あ……」
問われて、返答に窮する。
そういえば、どう言ったらいいのだろう。まさか『ボスと守護者です』なんて言えるわけもない。話によると彼女は何も知らないらしいから、あまり情報を与えるなとボンゴレの方から言われているのだ。そうなれば、クロームは従うほか無い。骸が、そうしておけと言っているから。
だから、困る。
そんなクロームの様子を見て、綱吉の母は何を思ったのか穏やかに笑った。
「言えないなら良いわ。でも知り合いなんでしょう?ならお友達と言うことで良いじゃない。そして…友達なら、私は貴方を歓迎したいわ」
「友達…歓迎?」
「えぇ。だってツッ君のお友達だもの」
ニコリと笑って自分の手を引くその人に、何となく付いていっても良いかと思って、クロームはそのまま彼女の後を追うように歩いた。
何だか、少しだけ暖かい心に首を傾げながら。
そういえば、こいう感じはもしかしたら初めてかも知れない。
奈々さんは最強です。最強のお母さんなのです。
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