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番外編です。臨也と罪歌が太鼓の達人バトルしてる時の観客視点。
これは一体何だろう。
呆然と、正臣はそんな事を思った。
いやいや、だってまさか。軽い気持ちで遊びに来たゲームセンターでこんな光景を、果たして見る事を想像できる人間がどこにいるだろう?
あの折原臨也が。
正臣たちと同じくらいの年代の少女と並んで。
手にはナイフではなく木の棒で。
ゲーム機『太鼓の達人』の前に。
真剣な表情で立ってるなんて。
……本気で、これが『あの』折原臨也なのかと疑えるのだが。
「…正臣、あれって…」
「言うな……皆まで言うな、帝人…!」
「いや、でも臨、」
「だから言わないでくれ!」
「…うん」
思わず叫ぶと、帝人は何で言ってはいけないのだろうというような、納得できないという表情を浮かべたままだったが口を閉じた。が、一番状況に納得出来ていない人間は自分だと言う事をここに明言しておこう。
帝人と違って、自分は結構あの人に関わられているのだから。
故に。
もう一度…いや、何度でも言おう。
杏里そっくりのしかし眼鏡をかけていない髪の長い少女と『太鼓の達人』でバトっている真剣な表情のすぐそばの足元に百円玉が山のように積まれているあの黒コートは誰ですか。
…あぁ、もしかしたら彼はそっくりさんなのかもしれない。いや、かもしれないじゃなくて、そうとしか考えられない。…考えたくない。
が。
「っく!あそこで叩き遅れなければっ!」
「俺に勝てるわけ無いだろ?だから諦めてとっとと自宅警備員にでもなれよナマクラ!」
「煩いわよウザヤ!さっきは私に負けたくせに!」
「今勝ってるのは俺だし」
…うん、多分というか間違いなく彼は折原ウザ…もとい、臨也だ。
もう、それは認めるしかない。
それにしてもこの姿…信者の人々に見せたらどうなるのだろう。
臨也に騙された事or嫌な事をされた事のある人はきっと、こんな姿を見たくないでしょう…。
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