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夏と言えば?ホラービデオですよね!……多分。
ベルフェゴールがホラー系のビデオを借りてきた。
……だから何だという話ではあるけれど、実際そこまでだったらその言葉だけで済んだのだけれど、しかし、彼が続けて「今いる幹部みんなで見よーぜ。もち、ボスも」なんて言い出してくれたのだから話は違ってくる。
当然ザンザスは面倒だからと拒否した。自分だって面倒事に巻き込まれたくなかったので、フラグを立てるようなマネはすまいと断った。
断った、ハズ、なのだが。
「……何でこうなってんだぁ…」
画面に流れるスタッフロールを眺めつつ、スクアーロはため息を吐いた。
結局、ベルフェゴールに賛同なんてしてくれたルッスーリアに引き摺られて強制参加させられてしまった。乙女だの何だのとほざいてる相手ではあるが、純粋な力比べでは自分よりも強いのだし、本気で引き摺られれば為す術など無い。
その後、執務室に大型テレビを運び込んで鑑賞会を、ということになったわけで。
お陰でこの有様。スクアーロもザンザスも、等しくベルフェゴールとルッスーリアに鑑賞会参加メンバーに加えられてしまったのである。……こうなると任務でこちらにいなかったマーモンとレヴィが、本当に羨ましい。
そして今。
本編が終わった頃に消えたベルフェゴールを追ってルッスーリアも席を外しており、室内にいるのはヴァリアーのボスと次席。
さて、どうしたものだろう。ビデオに関してはベルフェゴールに任せるしかないが、テレビに関しては……ルッスーリアに押しつけでもすればいいか。となると、自分のやるべきことなど何もない。
ならばとっとと退散しようと腰を上げ、瞬間、びん、と服の右袖が引っ張られる感覚に思わずそちらに視線を向けた。
するとそこには、隣に座っていたザンザスがいたりするわけで。
彼の左手がどこにあるのかを見て、付け加えて顔が背けられ表情が見えないようにされているのを確認して、スクアーロは全て合点がいった。
「あ゛ー…ボス……怖かっ、」
「怖くねぇ」
「…そーかよ」
その割には言葉を遮る勢いの、早すぎる即答だったけれども。
まぁ、そういうことにしておくかと、スクアーロは苦笑を零した。
こういうザン様もありなのだろうか。とかとか。
スクは大丈夫そうだけど。
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