おつかいについて

会話文オンリーです。天使と死神です。

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「すっごい今更な話して良い？」

「別に構わないが」

「お前さ、何でお使いの一つも出来ないんだよ」

「…………確かに今更とは言っていたが……何で今その話が出る」

「ステイメンが最近お使いやったって聞いたから」

「そういえばそうだったか？……いや、でなくてな」

「何？」

「簡単に人の古傷を抉るな」

「古傷……ってお前なぁ……これが傷なら完全に自業自得な傷じゃんか」

「…だとしてもだ。それにあちらだって、完全にお使いを達成できたわけじゃないだろう」

「え？そうだっけ？何か買い忘れとかあった……？」

「トマトの一件だ」

「あぁ、あれ？売れたと熟れたのあれの事？」

「あれは一人ではどうにもできなかったらしいからな」

「助けが入った時点で完全達成じゃないって……どんだけ心狭い評価だよ」

「…仕方ないだろう。こうでもしないとオレがひたすら責められるだけだ」

「どっちにしろたって責めるだけだけどな。……でもさぁ、ステイメンは売れたと熟れたでお前はダイコンとニンジンだろ？絶対にお前がやった方がレベル低い間違いだろ。買う前に気付けよ」

「……実は、あのダイコンはだいだ、」

「橙色とか言うなよ？」

「……」

「もうちょっとマシな嘘考えろよな……」

「……仕方ないだろう。咄嗟に出てくるわけが無い」

「そりゃそうだろうけどさ、せめて『ニンジンの所に置いてあったからニンジンだと思った』くらいの事は言えよな。こっちなら微妙に現実味があるし、ナタクなら騙せるだろ」

「微妙な現実味って何だ…？それ以前に……橙色のダイコンとか言ってもアイツなら騙されそうな気がするんだが」

「あー……有り得そう」

「アイツ以外だったら難しい気がするが」

「だよなー……何か、考えたら他に数人くらい候補上がりそうな気がするけど」

「深く考えない方が良いぞ」

「……そうしとく」

 

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ニンジンのところに～、の言い訳も、普通にアウトだと思うんですけれど。ていうか、どっちもどっちな言い訳だ。
しかしこうして見ると、本当にステイメンはまともにしっかりしてますよね。