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式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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キャラクロねたです。我が家的ハロ視点。



09.前菜
 
 
 
「最初はどうする?」
「とりあえず何でも良いから食べる物用意しないとね……」
「そこの肉適当に切って出せば良いんじゃねぇの?」
「少し多めに切るか」
 マイスター四人の会話を聞き、刹那が包丁を構えるのを見て。
 思わず、ハロは息を吐いた。……いや、機械が息なんて吐けるわけがないのだから、息を吐きたいような気分に襲われた、という方が正しいのだろうか。
 ともかく、ネットワークを駆使して先ほど色々な情報を閲覧してきた自分からすると、マイスターズのやってる事は本当に……何とも言えない物なのだ。彼らはこうなるように誘導されて、結果として誘導した人物の思惑通りに動いている。
 留美の我儘も何とかしないといけないんじゃないかと思いながら、刹那とティエリアが厨房にあった肉を切っていくのをハラハラしながら眺める。刹那の方は安心してみられるのだけれども……この数年間でティエリアの料理の腕も多少は上がったものの、やはり傍で見ていると不安くらいは覚えるのだ。
 ……というか。今更な話だが、こんな場所に自分がいてもいいのだろうか。この球体の身体で料理の手伝いができるかと言えばそうでは無く、ならばちょっと邪魔になっている気がするのだけれども。
 こそりと外に出ているべきだろうか。
 つらつらとそんな風に思っていると、ずい、と目の前に差し出された物があった。
「よ、ハロ。一杯どうだい?」
 それはワインのボトル。
 赤い液体がボトルの中で波打っているのを認めてから、顔を上げる。
 ボトルを持っている彼……ライルが、笑っているのが見えた。まだ封は開けていないようで、コック付きのボトルを片手に、もう片手で栓抜きを探しているのが分かる。
 機械相手に何を言っているのやら。
 ほんの少し呆れながらも、ハロは、返事の代わりにライルの傍にさらに近づいた。






留美お嬢様があそこまで変化を求めているとは…という驚愕がありましたが。(あのマンガ)
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