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紅水晶=ローズクォーツだそうですね。
アニューとミレイナの話です。…それにしてもこの二人の組み合わせ、こないだも書いた気が…。
046:紅水晶
「恋のお守り?」
「はいですぅ!ママがくれたですぅ!でもいっぱいもらい過ぎたせいで、ミレイナは困っていたのですぅ。だからこれをおすそ分けなのですぅ!」
いつもの様に屈託なく笑いながら彼女が差し出すそれを受け取り、まじまじと見る。
薄い桃色の、石、である。そしてそれ以外の何でもなく、あと強いて特徴を上げるとしたら、その形がハート型になる様に整えてあることだろうか。
桃色で、ハート。だから恋のお守りなのだろう。
そんな風に思いながら、アニューはニコリと微笑んだ。
「ありがとう、ミレイナ。大切にするわ」
「是非ともお願いしたいのですぅ!」
びし、と敬礼もどきをして、それから彼女はところで、と辺りを見渡した。
「グレイスさんはいないですか?」
「彼女なら今、食堂にいるハズだけれど……どうかしたの?」
「いえ、お守りの量が多過ぎるのは先ほど述べた通りなのですが、ですからグレイスさんやノリエガさんにもプレゼントしたいと思うのですぅ。もちろんパーファシーさんにも」
「男の人たちにはあげないのかしら?」
「駄目ですよー。流石にピンクのハートは男の人たちにはハードル高過ぎですぅ」
冗談混じりの言葉は冗談として認識され、そのやり取りに満足して互いに笑み合う。
「……そうだわ。もしよかったら、もう一つそれ、くれない?」
「へ?何に使うんですか?」
きょとんとした表情を浮かべる彼女にクスリと笑い、アニューは口を開いた。
「ライルにプレゼントよ」
「おぉ!それは良いアイディアですぅ!」
「でしょう?」
「はい!それでは絶対に断れないですぅ!」
とても楽しげに笑っているミレイナを見ていると、この『悪だくみ』がとても素敵な事の様に思えるから不思議だ。
そんな風に思って、アニューはお守りをもう一つもらった。
とにかく女の子組は凄く仲良ければいいのです。
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