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ぷよ的なお話。マークⅡにゼータにメタスにプラス。
パソはだめだったけど、無駄にゲームがうまかったら良いなぁと思って。
035:連鎖
同じ色のぷよを四つ以上並べると消えてなくなってしまう某ゲーム。
ゼータの所有物だと言う初期の頃のそれを、じゃあ対戦してみようかと言ってみたらメタスとプラスに凄い勢いで思いとどまる様に詰め寄られ、それでも決行した結果。
…………惨敗した。
画面いっぱいのお邪魔ぷよと、まだそれが降ってくる余地がある事を示している画面上の赤いの三個を眺め、呆然と呟く。
「え……何?何コレ?夢?幻?もしかしてオレ寝てる?」
「だから言ったのに……」
「言わんこっちゃねぇ……」
「……十連鎖ぐらい普通だろう?」
何か寝ぼけた事を言っている勘違い君はとりあえず放っておくとして。
心の底から同情していると言わんばかりの表情を浮かべるメタスとプラスの方を向いて、マークⅡはゲーム画面を映し出しているテレビを指さした。
「二人とももしかして……経験者か?」
「おうよ。オレの場合、負け食らわされた時の最高は十二連鎖だったぜ」
「私の場合は七連鎖かなぁ……」
……十連が普通とか言ってくれていたことから考えると、ゼータはメタスの時は手加減しているらしかった。「どうして七連しか出せなかったんだろう……」とか言っているのが聞こえるから、無意識で加減しているのかもしれないが。
ともかく。だとしても、加減して七連鎖と言うのは驚異的すぎなスキルである。
まぁ、何か普通とは違うとは思ったのだ。何の躊躇いもなく降ってくる物を山と積むその姿に、何を考えているのだと訝りながらも妙な不安を覚えたあの時の自分は、どうやら間違っていなかったらしい。今更分かっても遅いとか言われそうだけども。
っていうかコイツ何でこんなに強いんだよと思いながら、もう一つ見つけていたゲームを取りあげる。
「よし、次これな」
「リベンジに燃えてるとこ悪ぃんだけどよ……」
申し訳なさそうに不憫そうに、プラスがマークⅡの隣に座っていた彼の兄を指さした。
「ゼータ寝てる」
「嘘だろ!?」
先ほどまでちゃんと起きていたはずなのに……と、慌てて横を向いて、脱力する。
どこか満足げな顔で座ったまま寝ている彼を、そして起こそうとは思えなかった。
多分これは、格ゲーとかでもボロ負けるフラグだと思うのですが。
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