式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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夜。
朝や昼の騒々しさがまるで嘘だったかのように静まり返った時間帯に、ザンザスはスクアーロと共に談話室で特に何も無い時間を過ごしていた。
「今日は一日災難だったんだってなぁ?」
そんな時間の中、クツクツと笑いながら絡んできた鮫にちらりと視線をやって、ザンザスはワインの入ったグラスを傾けた。
それから、呟く。
「あれは災難なんてもんじゃねぇ」
「……あ゛ー、まぁ、そう言う気持ちも分からないでもねぇけど」
マーモンからだいたいの事は聞かされてんだよ。
そう言って頬を掻くスクアーロを眺めながら、今日という日の事を思い出す。
午前中からやけに面倒な事ばかりあった気がしたが、午後も似たり寄ったりで、笹川了平が半泣きのデイジーと手合わせをしようとしていたり、犬と千種が骸とクロームを探しにこちらにやってくるしと、厄介事のオンパレードだったのである。……おかげで何も無い日が無駄に忙しいに非なってしまった。
こんなことなら二度寝して何ともかかわりを持たないようにしていればよかったと思いながら、そういえば、とツマミを取って食べている鮫の方を見る。
自分は知らなかったが、スクアーロは一日中ヴァリアー本部にいなかったらしい。何でも朝早くにフランと共に外に出て、市場などを回っていたということで、その話を先ほど聞いた時は成程と思った。だから、今日は一日ずっとこの鮫の姿を見なかったのかと。
そもそも、考えなおして見れば、午前中に一度も出会えていない事自体が不思議なのだ。彼に任務があるというなら別段、奇妙な事ではないのだが、今日は彼も任務は入っていないのだから普通はそんな風にもならないだろう。
グラスを机に置きながら、そんな事を思い、息を吐いた。
「……テメェがいりゃあまだマシだったかもしれなかったな」
「ん?アンタがそんな事言うなんて珍しいな?どういう意味だぁ?」
「テメェが不在じゃ無けりゃ、全部テメェに丸投げ出来たと思っただけだ」
「……そりゃ勘弁してくれ。流石に過労で倒れる」
降参すると言わんばかりに両手を挙げて呻く鮫に、今度はこちらが笑いながら答える。
「俺のために生きてんなら、俺の苦労を全部背負うくらいしやがれ」
「俺はアンタを甘やかすつもりはねぇんだよ。たまにはそういう苦労もしとけ」
「二度としねぇ」
「……ったく。我儘なボスさんだな」
即答すると、やれやれとスクアーロは頭を振る。
その様を見て、ザンザスは口元に再び笑みを浮かべた。
(END:final 一日の終わり)
……というわけで、これがトゥルーエンド、みたいな?
ここまでお付き合いくださりありがとうございます。遅くなって本当にすみませんでした。
~隠し小説への道~
六道骸「ふむ。本編には私たちの出番がありませんね」
フラン「ですねー。ミーたち四人の話への入り口は、どこかへ隠されてるらしいですよー」
六道骸「ほう。つまり、我々は別枠で語られるというのですね?」
フラン「そう言うことらしいですねー」
六道骸「しかし、隠されていると言いましたが、どこへ隠されてるのですか?」
フラン「それを教えちゃ隠しじゃないじゃないですかー」
六道骸「ふむ……それもそうですか。ではヒントくらい出してください」
フラン「分かりましたー。では、入口ヒントですー。
ヒントその一・いくつかあるENDページのどこかにありますー
ヒントその二・きっと、そのENDは他のENDより平和ですー
とまぁ、こんな感じでしょうかねー」
六道骸「すみませんが、分かりませんよ」
フラン「ですから、直ぐ分かっちゃったら隠す意味無いじゃないですかー」
六道骸「いちいち正論ですね……しかし、我々の話、隠すほどの物ですか?」
フラン「師匠、それは禁句ですー」
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