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洗濯物を干すとき、天気が悪いとちょっとテンション下がりますよね。
そんなわけで、白辺高校で、ガイア嬢とカオス(とアビス)のお話です。
13:洗濯物を干す (SD:白辺高校)
天気が良いと、気持ちが良い。
洗濯物を干すのを中断して、ガイアは軽く伸びをした。
この部屋で三人で暮らすようになるにあたり、役割分担を決める事になって。その結果、洗濯物に関するあれこれは全部自分の担当になった。洗濯物を干している間に、朝食を作るのはアビスがやってくれる。もちろん今日も。そして、カオスは……色々と頼めばやってくれるし、非協力的というわけではない感じ。
まぁ、そんな風に。
そこそこ、やりやすく住みやすい程度には仕事の分担は出来ているのだった。
空に向けていた視線を洗濯物籠に戻し、よし、と頷く。
干さなければならないものはあと少しだけだし、ささっと済ませて温かい朝食が用意された食卓に向かおう。
そう決意して、大きめのタオルを手に取った。
「……あぁ、もう終わるか?」
そんな時、不意に傍のガラス戸が開いた。
ひょこりとそこからのぞいた顔に、思わず瞬く。
「……カオス? あれ、まだ眠ってなかった?」
「さっき起きた。座って朝食を待とうと思ったんだけど、アビスに何かやれって言われたから、手伝いに来た」
「そっか……うん、でも、ここはもう良いよ。ありがと」
たとえ少し遅かったとしても、それでも手伝いに来てくれたという事は間違いない。
その事が嬉しくて微笑みながら応じると、カオスはほんの少し考え込むような表情を浮かべて、それから口を開いた。
「……放課後、帰る時になったら言ってくれる?」
「へ?」
「スーパーの荷物持ちくらいはするから。……あ、もしかして、デスティニーと帰る約束とかしてたりする?」
「な、何でそこでデスティニーの名前が出るの!?」
「いや、何となく。ま、その様子だとないみたいだし……じゃ、そういうことで」
ひら、と手が振られた後に、彼の顔がひょこりと室内にひっこんだ。
しばらく彼の頭があった辺りを眺め続け、それから。
「……早く戻ろ」
さっき決めたよりも、もっと早く仕事を終える事にした。
なんか、アビスは料理いけるんじゃないかなって思ったんだ。でも、お弁当とかは基本的にガイアちゃんが作ってればいいと思う。
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