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某所で盛り上がった闇堕ち曹操様のお話です。
物凄く短い、とある1シーン的なものが二つと、おまけが一つの、計三本。
勢いのみで書いて、勢いのみで打ちなおしたので、いつものごとく、誤字脱字がありそうですが……あったら教えてほしいです。切実に。
内容は期待しないでね!
「久しいな、夏候惇」
その声をずっと探していた。
その姿をずっと求めていた。
再会を、望んでいた。
けれども。
こんな邂逅を、望んでなどいなかった。
「曹……操……?」
どうにか絞り出した声が、酷くかすれているのには気付いていた。だが、気付いていたからといってどうにもならない。驚愕は自身の体を縛り、声すら満足に出させてはくれなかったし、動くことすら……視線を逸らすことすら許してなどくれなかった。
故に、否が応でも良く見える。
かつて紅蓮であった焔が、闇に染まってしまったその様が。
彼の持つ刃の切っ先が、こちらに向けられている現状が。
よく、分かる。
理解できてしまう。
あまりにも酷く、認めたくないものであるというのに。
「お前は……どうして、そんな姿に……」
思わず上げたうめき声に、彼は微かに目を細めた。
「そのような事は知らん。……ただ、俺は、」
そこで一度言葉を切り。
曹操は、宣言するよう告げた。
「全てを……壊すだけだ」
闇堕ち小話・ その一 惇兄との再開。
なんか違うかなーとか思いつつ、それでもupです。
なんか違うかなーとか思いつつ、それでもupです。
続いて、闇堕ち小話・その二
崖から見降ろした大地には、何千、何万……何十万もの兵の姿があった。
あれらが何のためにここにいるのかは分かっている。ここにいるのは自分とあれらのみであり、あれらは崖の上を……こちらを、見ている。つまりはそういうことだ。
機駕の軍、その全てを動かした、というところだろうか。
……まぁ、状況がここまで来た以上、そんな事は関係ない。かつて肩を並べて戦った者も、背を預ける事が出来た者も、武をぶつけ合う事があった者も、敵だった者も、味方だった者も、恐れている者も、強がっている者も、決意した者も、迷っている者も。何もかも、関係ない。
自分はただ、全てを壊すだけ。
どうして壊さなければならないのかは分からない。しかし、壊さなければならないのだ。故に、壊す。ただそれだけなのだ。
組んでいた腕を解き、改めて兵たちの姿を見渡す。
その中に、当たり前だが、知った顔がいくつかあった。何人も何人も、誰もかれもが思いつめた表情を浮かべ、こちらを見ていた。
それらを特に感慨も無く眺め……とある一点で、視線を止める。
「……あぁ、そうか」
成程。
お前も、いるのか。
それは少し、予想外の事だった。まさか、彼がこんな所へ来るとは思ってもいなかったから。そしてそれは、少し、驚くべきことだった。彼が、あんなにも覚悟に満ちた顔をしていたから。
多少は、成長したという事なのだろうか。ならば、それは喜ぶべきことなのだろう。けれども、何故か、その『喜ぶ』という感情が思い出せない。
それでも、別に良いかとも思う。
どうせ、全て無くなるのだから。
そう。
「俺は、全てを壊すだけだ」
ただ、それだけなのだ。
それだけが変わらない、今の自分の全てなのだ。
……だというのに。
どうして自分は、胸の奥がざわめくような、いつもと違う妙な感覚を抱いているのだろう。
闇堕ち小話・その二 曹操様を倒しに来た機駕と、曹操様。
で、機駕軍に曹丕がいるような感じ。
最後に若干希望みたいなものを入れてしまったのは、まぁ、ハッピーエンド好きだからかな。
とりあえず、闇堕ち=思いの反転、としてみたとき、
民のためとか、そういうあれ⇒反転⇒全ての破壊
とかになってもおかしくないよね、とか思いまして。
そんな感じで破壊衝動が半端なくなってるっていうか。
さて。ラストに会話文のみのオマケ。今までのと雰囲気全然違うし台無しなので注意かも。
郭嘉「曹操様、闇落ちおめでとうございます!」
曹操「……喜ぶことか?」
郭嘉「まぁまぁ、別に良いじゃないですか喜んだって。あ、これお祝いの品です」
曹操「……黒インク? 何だこれは」
郭嘉「いえ、せっかく闇落ちしたんですし、カラーリングも変えたらいいなーって思って」
曹操「それで、このインクはどう使うつもりだ」
郭嘉「頭の上からバシャーッ、て、かぶってもらおうかと」
曹操「……ほう」
郭嘉「ホワイト修正ならぬ、ブラック修正です!」
曹操「言っておくが、やらんぞ」
郭嘉「えー? 良いじゃないですか。きっと似合いますよ」
曹操「そう言う事を言っているのではない。……とにかく、やらんからな」
郭嘉「……」
曹操「そんな顔をしても無駄だ」
まぁ、どうせこの後、バシャーッ、て、されちゃうんだろうけどね。
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