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ウイングとデスサイズの話
「おまえの羽って……いいよなぁ」
「どうした突然」
いきなり相棒(のような存在)がこのようなことを言い出すものだから、驚いてついつい彼の顔を見る。
それにかまわず、彼は自分の羽をつついていた。
「だって羽、白いしキレイだし?オレのとはすごい違う」
彼の背についているのは黒い羽。悪魔のような。
まぁ、彼は悪魔ではなく死神なのだが。
それはともかく……そんなことを考えていたのかとため息をつく。
「別にかまわんだろう、そんなこと」
「そうなんだけどさぁ……なんかうらやましくて」
「うらやましい?」
「だって白いから。オレとは180度反対な感じで……」
あぁ、そういうことか。
そういえば、ここのところ彼の帰りは遅かった。
「『仕事』続きで疲れているのか?」
「ん……そうかも」
こつん、と自分の肩にのせられた頭を優しく撫でる。
少し眠れ、と言うと、彼は素直に目を閉じた。
しばらくして穏やかな寝息が聞こえてきたが、ずっと自分は彼の頭を撫で続けていた。
(おまえが元気でいないと、オレたちの気分も沈むんだ。
だから早く、いつも通りの笑顔を見せてくれ)
―天使と死神の関係―
支えて、支えられて
いつも笑っている子が暗いと、結構引きずられますよね……
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