[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
拍手再録です。
六、六度目の喧嘩 (刹那とティエリア)
「刹那・F・セイエイ、君はガンダムではないと何度言えば分かるんだ」
「黙れ、ティエリア・アーデ。お前に理解してもらおうとは思わない」
「フン……俺どころか誰も理解はしないだろうがな」
「だから何だ。俺がガンダムである事実に変わりはない」
「その前提が間違っていると何度言えば分かるんだ?」
「……どうやら、お前とは幾ら話しても平行線のようだな」
「同感だ。やはり君はガンダムマイスターに相応しくない」
「…今の話が、どうやったらそこへ繋がる」
「簡単なこと。現実を受け止められない者にガンダムに乗る資格はない」
「くっ……だが、俺がガンダムであるのは事実だ!」
「だが、誰も認めない以上、事実としては成り立たない」
「ティエリア・アーデ…」
「どうした?言い返せないのならば俺の勝ち、」
「……ナドレを曝して泣いたことを隠蔽しようとしたお前に言われたくない」
「なっ……何故それを!?」
「ガンダムを舐めるな。ヴェーダを駆使してデータを消去していたことは知っている」
「馬鹿な!目撃者は誰もいないはずだ!刹那・F・セイエイ、君とて同じハズ…」
「ハロが見ていた」
「あのオレンジボールが…ッ」
「…時にティエリア・アーデ」
「何だ、刹那・F・セイエイ」
「……このやり取りは今日何度目だ」
「確か……六回目だったかと思うが」
「そうか……」
「我ながら良くやっているとは思う」
「奇遇だな。俺も同じ気持ちだ」
何故こんな妙な議論をしているのだろう。
このやりとりが嫌いではないから……かも、しれない。
(2008/11/08)