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でも、この人終わったら、またCBに戻る予定なんだ。
「同僚がいつも、暴走をしてくれて困っています……」
―――それは……?
「彼はガ……えっと、とある有名な物にメロメロで、彼らに会ったら、ちょっと周りが見えなくなるっていうか……そう、無茶するんですよ。まったく……お世話役の僕や、部下のこともよく考えて欲しいです。今でも考えているのは分かりますけど、突っ走るのだけは遠慮して欲しいですね」
―――大変そうですね。
「そうなんですよ、この前も機体をボロボロにして帰ってきて……整備する僕らの身にもなってほしいです。あれ、かなり大変なんですよ」
―――機体?整備?
「あ、こっちの話です。説明、した方がいいんでしょうか?」
―――いえ、結構です。そういうことは個人情報にも繋がりますから、できれば喋らない方が良いくらいだと思います。こういう、相手の顔が見えない場合は特に。
「そうですか……」
―――えぇ。貴方、結構、うっかりなんじゃないでしょうか。差し出がましいこととは思いますけれど……。
「そんなことはないですよ」
―――疑わしいですが……まぁ、いいです。で、話を戻しますが、その人をどうにかしたんですね?
「はい。でも有効な手段が無くて困ってます。僕の恩師も彼の部下も、一生懸命考えているんですけど……どうしても」
―――その、彼が夢中になっているのは物なんですね?なら、それを手に入れてから与えてしまえば万事なんとかなるのではないでしょうか?
「それができたら、ここに連絡をしませんよ……苦労もないでしょうね…その対象は手強すぎるんです。ガードが堅いというか。例の同僚は『身持ちが固い』とか言ってましたが、大げさでなくそんな感じです。だからこそ……燃えるのだと彼は言っていますけど、こっちとしては迷惑でもありますね。仕事柄、それに会うのは仕方がないんですけど……もうちょっと自重とか…」
―――最近、質問のレベルが上がってるような……というか、単なる愚痴やどうしようもないことを零す場になっている気が……。
「何か言いましたか?」
―――いえ、独り言ですので。
「とりあえず……貴方も大変そうですね」
―――そう言っていただけると…
「頑張ってください」
―――ありがとうございます……で、貴方の方ですけど、別の物への興味にすり替えるというのはどうでしょうか。話されている状況からすると、諦めさせるのは無理そうだし、与えるのもさらにむりそうですから。徐々に別の物へとその感情を向けさせていって……というのです。
「別の物へ……いや、それも無理ですよ」
―――断言しますか。
「だって彼、それに会うためなら命令以外のことでもやってのけるし、勝手なことをしたり、一人で突撃していったりして……冗談抜きでメロメロなんです。というか、彼のあの状況は、それ以外の形容が浮かびません」
―――お役に立てず、申し訳ございません。励ましてもらったのに…。
「仕方ないですよ、これは。……では」
―――はい。またのご利用をお待ちしております。
相談員さんが憐れです…。
新しい就職先でも探してみようかな…?