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……すみません。本当にこうとしか書けないです。
キャラ崩れ上等!な人はどうぞ……
04.禁煙席
※とあるお方のキャラが著しく違いますが、ごめんなさい。こうしか書けません。
「すまない、アレルヤ……俺のミスだ」
「気にしないで、刹那。彼女が相手なら仕方がないよ……」
謝ると、元気づけるように肩を叩かれた。
今、刹那たちはとある大きなレストランにいた。国は……その、あそこだ。自分の母国を滅ぼした国の領土だ。国名は何だか怖くて言えないというか。何かの召喚呪文のような気がして……なんか本当に。何でこんなに怖がっているのかと聞かれると、説明が難しい気がする。
いや、一言で表せはするけども。
つまり、怖い存在がいるということだ。
「にしても、遅いね……席を取りに行くって言って、それっきりだよ」
「まさか、俺たちを放って帰るわけもないだろうしな」
「だよねぇ…」
どうしてここにいるかというと、それは名前を呼ぶのもハッキリ言って恐ろしい彼女と遭遇してしまったからだ。この近辺でちょっとした任務があって、それが終わってから時間が余った。だから二人でここら辺を歩いていたら……何でか彼女と出くわした。王宮にこもっていればいいものを……。
ちなみに刹那たちがいる辺りは、比較的外人にも親切な場所。そうでなければ歩かない。自分はクルジス人で、普通に歩いていたら何かと因縁を付けられる。それにアレルヤのこともあるし。
「……心配なのは、僕だけ?」
「いや。俺もだ」
そろそろ、彼女が戻ってこないことが本気で不安になってきた。また問題でも起こしているのではないだろうかと……相手の人が心配になる。本人のことは、心配なんてするだけ無駄だろう。
とりあえず、アレルヤと一緒に彼女が消えていった方へ。多分、そちらにはカウンターがあるはず。今まで自分たちがいたのは、いわばロビーだ。
いきなり姿を見せるのはどうかと思ったので、こっそりと観葉植物の影から覗き見るようにして。端から見れば怪しいかも知れないが、気にしない。気にしてはいられないというのが正しいだろうか。
「ですから……」
「私、タバコの煙は駄目なのよ」
目に映ったのは、汗をかいている店員。それから困った顔の彼女だった。
「どんな様子?」
「交渉中、というところだな」
アレルヤは流石に大きすぎて目立つから、刹那のように顔だけでもヒョコリと出してはいない。ただ見つからないように、しゃがんで自分に質問をしてくる。
……可愛い気がする。こういう状況でなければ、ずっと見てられるのに。
かなり残念だった。
「しかし、満席で……開いているのは喫煙席しか…」
「でも今、あそこにはタバコを吸っている人たちがいるから無理ね。それに、私も何も場所がないのに言っているわけではないわ。あの喫煙席、はやく片付けてくれればいいの」
彼女が指さした先。そこには誰も座っていない席があった。が、机の上には食器が起きっぱなしだ。客が帰ってから後片付けをしていないのだろう。
店員が少ないわけでもないだろうに……一体、どうして?
などと思っていると、チョンチョンと腕をつつかれた。
「どうかしたのか?」
「いや……今気づいたけど、喫煙席のところが団体様みたいだよ」
それで、片付けが為されていない理由が判明した。
したくても出来ないのだ。団体の相手が忙しくて、そちらにまで手が回らない。
なるほど、と思い……嫌な予感を覚える。
「そう……なら、仕方がないわ」
「分かっていただけ……」
「喫煙席の人を追い出せばいいのね?」
……やっぱりだった。
彼女が喫煙席の様子を見ていないわけがない。
「ちょっと待ってください!それは困ります!」
「よく見たら、あの団体の人たち……保守派の人たちね…」
「マリナ・イスマイール!」
うっそりと微笑むマリナに危険を感じ、刹那は観葉植物の背後から姿を現した。少し遅れてアレルヤも。
「あら、刹那。待っていてくれて良かったのに」
「ここでの昼食は中止だ。俺たちの潜伏場所へ来てもらう」
これが、一番最良の手だ。被害を出さないためにも。
アレルヤがいてくれて良かった。刹那は料理が苦手だから、一人だったら昼を食べに家へ来いと言えない。そうなった場合ここから引きはがす理由が無く、店員が可哀想なことになっていたかも知れない。
マリナに勝てる存在は、いないのだから。
「いいの?」
「背に腹は代えられない、ということだ」
「なら……お邪魔するわ」
というワケで、マリナを潜伏場所へ招待することが決まってしまった。
仕方がないこととはいえ、何だか哀しい物がある。
肩を落としていると、ポン、と叩かれた。
見上げてみると、困ったように笑うアレルヤ。
……本当に、彼が一緒でよかった。一人だったら負けていたかも知れない。気持ち的に。
続きそうだけど、続かない予定。
このサイトでのマリナ様は最強、最凶、最恐です。
…キャラ違ってごめんなさい。