式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
やっぱり締めはこの二人で。
020:天壌無窮
そこは、何もない荒野だった。
全てが燃え落ちたかのような場所。生き物の姿は見あたらない、死んだような場所。
そこは、戦場跡だった。
かつてここで幾人の命が散ったのだろうかと、己も他人の命を奪う身ながらもふと思う。彼らは満足して去ることが出来たのだろうか。
そうであれば良いと思う。
心残りなど、無いままに戦いに散ることが出来たのならば本望だろうから。
もしも心残りがあってこの場に残る何者かがいたとしたら、ならばしばし自分の…自分たちのために場所を空けて欲しい。
これから果たされるのは大切な大切な、約束だ。
それは、自分たち二人の間で昇華させたいと、思うこれは我が儘だと言わないで欲しい。
譲れない物というのは、確かに存在するのである。
だからどうか。
観客などという物は必要ない。水を差す存在は今この瞬間この場の存在は不必要。もっと正しく言うのなら、この場に在っていいのは己と、未だに姿を見せない彼のみ。それ以外は約束を果たすにおいて、邪魔でしかない。
故に、今この場にいるのは自分だけなのだ。誰にも知らせず誰にも悟られず、この場にやってきたのは自分だけなのだ。
そして、相手も同様に行動をするだろう。
必要なのは二人だけ。
それ以外は邪魔でしかない。
そう、理解しているはず。
果たして。
「Hey!待たせたな!」
その人は、一人で現れた。
にぃと好戦的な笑みを浮かべ、腕を組みこちらを見据える姿はまさに、自分が待ち望んでいた彼の姿だった。
そうして、彼は笑う。
「さぁ、楽しいpartyを始めようぜ!」
この二人には、いつまでも永遠のライバルとして存在しててほしいです。
PR
この記事にコメントする