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……更新が一日空いて申し訳ない。
とにもかくにも、日輪学院設定です。いつものメンバーというか何と言うか。会話文中心かな。



19:絵を描く (BSR:日輪学院)
 
 
 
 放課後、美術室には殆ど人がいなかった。
 普段は美術部員が各々の活動に精を出し、一心不乱に筆を動かしているのだが、教師曰く今日は特別に休みと言うことらしい。
 では何故休みなのかと言えば、実に簡単な事で、美術室が使えないのである。
 それがどうしてなのか、というのは、目の前にいるとある数名を見る事であっという間に理解する事が出来るだろう。
 元就は腕を組み、美術の教員に居残りを言い渡された数名の知り合いを見下ろし、静かに口を開いた。
「申し開きがある者は申してみよ」
「何書いて良いのかいまいちピンとこなかったんだよ。考えてたら授業終わってた」
「某もでござる。絵を描くという事は、実に難しく……」
「ふむ……まぁ、その理由ならば認めようぞ」
 イメージが湧かなかったという理由で絵を描けなかったというのは、どちらかと言えば不可抗力の部類に入る……と、先に件の教員から言い渡されていた。甘い判断だとは思うが、美術の授業の責任者が言うのだから、生徒である自分は従うほかない。
 というわけで、手を挙げて発言をした政宗と申し訳なさそうな表情の幸村はお咎めなし。
 問題は残り数名である。
「して、貴様らは何故絵を描き上げる事が出来なかったのだ?」
「いやぁ……窓際ってあったかくて」
「成程。貴様は討ち首が希望か、前田慶次」
「え゛」
 潰れた声を零した風来坊から視線を転じ、次に見るのは最後の一人の方である。
「貴様はどうして無理であったのか述べよ、馬鹿鬼。貴様はどうやら教室にすらおらなんだ様だが?」
「……屋上も温かいんだよな」
「そうか。ならば貴様は火であぶる」
「は!?」
「……さて」
 素っ頓狂な声を上げた元親を意識の外へ追い出し、元就は幸村と政宗の方に視線を向け、改めて口を開いた。
「絵が完成するまで帰れぬと心得よ。……では、せいぜい頑張るが良い」






火あぶりより豆鉄砲の刑の方が良かっただろうか
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