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金色の目か……どうしようかなぁ……と考えた結果、金目コンビに登場していただきました。学パロになったのは私の趣味みたいなものだと思われ。



06:金色の目 (00:途美学園)
 
 
 
 学校という空間は、広い様で案外狭い。
 しかし、だからといって、学年やクラスの違う知り合いと偶然出会う事はあまり無い。教室移動と言う物があるにはあるが、移動に使う廊下が違えば出くわすことなど出来ないし、そもそも、移動の時間が被っていなければ偶然も何もあったものではないだろう。
 とはいえ、あくまでそれは『あまり』無いというだけであり、会う時には会うのだ。
 例えば、そう。
 今現在の、ソーマとハレルヤの様に。
 ……本当に、偶然と言うものは、どうでも良い時にやって来る。
 息を吐きたい気持ちを抑えつつ、自分の目の前に一人立っている彼を眺め、首を傾げた。
「……アレルヤはどうした?」
 言った後で、出会ってからの第一声がこれと言うのはどうなのか、と思いはしたが、口から出てしまったものは仕方が無い。
 実際それは気になる所ではあったので、どうなんだ、と視線で改めて問いを投げる。
 それを受け、ハレルヤは少し不機嫌そうに頭をかき、口を開いた。
「……ミハエルの馬鹿に拉致られた」
「あぁ、そういうことか。成程」
 つまり、今、彼は攫われた片割れを探している真っ最中ということか。
 ふむ、と頷き、先に見た光景をふと思い出す。
「……そういえば、さっき、青い頭を見かけたな」
「言え。どこでだ」
「そうせっつくな。言う気が失せるだろうが」
 鬼気迫る……とまではいかないにしても、それに随分と似た表情で詰問してくるハレルヤの態度に、ソーマは少し嫌な表情を浮かべた。彼がこういう態度を取って来る事は、まぁ、分からないでもない。だが、分かるからと言って受け入れる事が出来るかと言えば、答えは否である。というか、人からモノを聞く時はもうちょっと別の態度を取れ。
 今度は耐えることなく息を吐き、腕を組む。
「……購買の近くだ」
 そう言い終わるや否や、彼は駈け出していた。
 慌ただしく去っていくその後ろ姿を数秒ほど眺めた後、くるりと踵を返す。
 こちらも、そろそろマリーを迎えに行こう。元々、そうするために移動していたのだから。







出来たら、攫われた側の視点も書いてみたいなぁ、とかね。
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