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正直、時間が経てば立つほど戦闘シーンしか残ってこないんですが…いや、だって今回は本気で凄かった。ガラッゾが盾になってたりとか何だとか。
えっと…ガラッゾとセラヴィー、ガデッサとケルディムみたいな感じなんですか?GNフィールド的な意味と、銃撃的な意味で。
そして、これは、そんなことは全く関係ない話です。
…いつものことだなぁ…。
11.答えのない問い
沙慈は悩んでいた。一体、自分に何が出来るだろう、と。
戦うことは出来ない。引き金を引けなかった自分が、それを躊躇っている自分がそれを出来るわけがないのだ。もしも無理に出ていったとして、それは結局他の誰かの迷惑になってしまう。
どうしたらいいのだろう。
そうやって悩んでいると一つ、妙案が浮かんだ。
それは、根本的な解決にはならない案だったけれど。
「…他の人たちに訊いてみようかな」
一歩でも前進するキッカケにはなりそうだった。
~マリーの場合~
「沙慈さん、どうかしましたか?」
最初に出会ったのはマリーだった。CBに身を寄せている、CBでない自分とある意味では同じ境遇の人。
だから参考になる意見が聞けるかも知れないと、沙慈は彼女に問いかけた。
「……え?貴方に出来ること…ですか?」
問われた彼女はちょっと考え込んで、静かに微笑んだ。
「分かりませんけれど…貴方は今のままでも、構わないと思いますよ?やはりこういう場所ですから…複雑な事情を持つ人は多いです。そんな人たちで溢れているからこそ、言っては悪いのかも知れませんけど…普通である貴方は貴重で、皆を『普通』へ引き戻してくれる大切な存在だと思いますから。いるだけで充分…なのかもしれません」
~ティエリアの場合~
次に出会ったのはティエリア。こちらの姿を認めて僅かに片眉を上げたが、直ぐに自分から視線を逸らして別の方向を見た。
やはり嫌われて……はいなくても、思われるところはあるようだ。……それはもう、どうしようもない。
だが、まぁ、そんな彼だから訊いてみるのも良いかも知れないワケで。
「自分に出来ること?」
意を決して訊いてみると、彼は驚いたようにこちらを見た。
何か変なことでも言っただろうかと戸惑っていると、ティエリアはフッと笑みを浮かべた。優しげな笑みだった。
「過去は変わらないが……反省は出来ているようだな。そこは評価してやる。
そして、出来ることか……別に、何でも良いと思うが。誰かを起こしに行く、励ます、落ち込んでいる相手の気を紛らわせる…出来ることは何でもある。出来ることから初めてみると良い」
~イアンの場合~
「そりゃまた、真面目なことを考えてるもんだなぁ…」
呆れ顔のイアンに恐縮していると、彼は唸りながら頭を掻いた。
「お前が何を思っていようが、ワシからしたら今のまま手伝ってくれれば十分だ」
そうして、整備士はニッと笑った。
「人手が無いんだ。頼りにしとるぞ?」
……結局、結論は出なかった。
ただ、一つだけ分かったことがある。
それは、CBで、彼らの傍にいなければ出来ることが見つからないということ。そうしてじっくりと考え、出来ることを見つけるしかないのだと。
だから沙慈は刹那に言った。
「刹那、僕はプトレマイオスⅡに残るよ」
そして、刹那と沙慈の廊下のシーンに繋がる…という感じで。
参考三名には、彼に関係があった人々で。