式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
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今回はSEED組。
意外な事に……というべきだろうか、SEED組(SEED DESTINY含む)は、その人数の多さの割には被害が少なかった。
「……けどね…これはどうなんだろうね…?」
無事だったインフィニットはぐる、と被害にあった三組を見渡して息を吐いた。元の人格と違う人格が入ってしまっているのだから、違和感を覚えるのは仕方がない。仕方がないのだが……それにしたって。
これまた無事だったルージュが、同じようにぐるりと六人を見渡して、やっぱり息を吐いた。それ以外に取れる対応が無いのだろう。自分と同様に。
「ツンツンしてるストライクフリーダムと大人しいデスティニー……犬好きのブリッツに人見知りのデュエル……レジェンドとカオスは…まぁ入れ替わってもそれ程違和感はないが……」
「最初二つがえらい違和感あんだけど」
バスターが軽く同意して、それからポン、とテンションが沈みきっているブリッツ……今は中身はデュエルだけれど……の肩を叩いた。
「ま、そーゆーわけだから嘆かない嘆かない」
「どういうワケだそれは…」
「だってしょうがないでしょ。バクゥに中身が違うんですよーって教えてあげられるんなら話は別だけど。バクゥはいつも通りにやってるだけなんだって。いつも通りお前にじゃれてるつもりなの」
「……」
…そういうわけでデュエルは落ち込んでいた。
もちろんバクゥだって何かが違うとは思っているだろうが、それが何なのかまでは分かっていないだろう。自分たちだって、どうしてこうなってしまったのか分からないのだし。
ちなみに、バクゥは現在進行形でブリッツと遊んでいたりする。
そんな彼が可哀想だとでも思ったのか、ストライクフリーダムが恐る恐る口を開いた。
「ま…まぁ、大丈夫だよ。その内治ると思うし…ね?」
「……その内って何時なんだ」
「え?えっとそれはその………その内?」
「…元気づけようとすんのも良いけど、今はそっとしてやった方が良いんじゃねーか…?」
訊き返されてどもってしまった彼にデスティニーはそう言って、それから警戒心あふれた目でレジェンドを見た。そういえば、彼の視線はさっきからずっとそちらに向かっている。おそらく、カオスと入れ替わったことでガイアやアビスに近づいた彼が、何か良からぬ事……あるいは面倒な事を吹き込むのではないかと危惧しているのだろう。
……いやはや、全く。
「入れ替わりって大変なんだね…」
「本当だな…」
幸運にも蚊帳の外であるインフィニットとルージュは、互いにしみじみとそう呟いた。
本当は、インフィニットとアカツキを入れ替えようかとか考えてたんですけどね。
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