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白辺高校設定で、生徒会とは別の新しい組織が結成されました、という話。
それは、いつの間にかそこにあった。
本来ならば『第四学習室』という文字が記されているはずの場所には、何故だか別の文字が記されているプレートがすげ変えるように設置されている。
「……これは」
「あら、ダメだったかしら」
唖然とする自分の隣で、どうやらこの事態を引き起こした張本人であるらしい彼女は、いつものような神秘さをまとう笑みを浮かべて顔を上げた。
彼女の視線を辿れば、そこにははやりというべきか、問題のプレートがあった。
『心霊対策室』と記されてたそれを見上げながら、彼女は微笑む。
「この教室、って、誰も使わないでしょう?授業には第三学習室と第二多目的室までしか使っていないし、第三多目的室と違って、この教室は部活にさえ使われていないもの」
「……いや、だがな」
彼女の言葉は正しい。この教室は教室でありながら、年に一回使われればいい方だと言われるくらい、使用頻度が極端に低い教室なのだ。
授業をさぼる生徒の溜まり場にさえならないほどに忘れ去られた教室。
それが、この第四学習室。
だから確かに、彼女の言う通り、勝手に別の用途で使用する事もありと言えばありだろう。けれども、何の許可も無く無断にこういうことをやってしまうのはダメだ
「それとこれとは話は別、と言う顔をしているわね」
考えている事が顔に出ていたのだろうか、彼女はくすりと笑ってそう言った。
「それは正論ね。認めるわ」
「なら、」
「でももう、遅いの」
「……………は?」
「だって、ほら」
言いながら、彼女ががら、と音を立てて横に引いて開いた扉の向こう側。
そこに広がっていた光景。
「もう、改装済みだもの」
円形に並べ直された机と、余ったらしく窓際にいくつか積み上げられた他の机。黒板は消え去りそこにあるのは何故か、ホワイトボード。ロッカーはどこぞの会社にある様な人の全長よりも大きいような物が五つ。その傍にある三段ボックスには細々としたものがいくつか入っていて、かつてあった『第四学習室』の姿は全く無きものとなっていた。
絶句するシャアの隣で、ララァが笑む。
「こう言う事なの。諦めて認めて頂戴?」
……そんな事、最早言われるまでも無かった。
次にでも、メンバー紹介の話を上げたいと思います。
まぁ……「心霊対策室」って言ってる時点で、数名と言うか全員、もしかしたら分かるかもですが。
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