忍者ブログ
式ワタリによる、好きな物を愛でるブログサイト。完全復活目指して頑張ります。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ゼータさんにピッタリな二文字が「天然」しか浮かばなかったんですが…あぁ、「電波」でもよかったかも。
というわけで、本当にあった怖い話~天然編~です。



 五人中三人が怖い話を語り終えたから、そろそろ自分も喋った方が良いかと思い尋ねてみれば、返ってきたのはスターゲイザーからの肯定だった。
「話していただけるのならば、ぜひお願いしたいのですが」
「……分かった」
 彼の言葉にこくりと頷く。既に、喋る事は決まっていた。
 自分にとっての怖い事と言うのは、つまり。
「ある日、ミカン箱の中にあったはずのミカンが全部なくなっていた」
「……待って」
「……?どうかしたのか?」
「いや……どうかしたってゆーかその、」
 困った様に眉を寄せ、デスサイズが頬をかく。
「何かその恐怖、凄い偏ってる気がするんですけど」
「……そうか?」
 楽しみにしていたものが、あるはずの物が、確認してみたら消えていただなんて……恐怖以外の何物でもないのではないだろうか。また、似たようなことがあるのではないだろうか、なんて思う事は。そして、実際、似たような事は何回かあったのである。
 まぁ、その殆どは自分と同様にミカン好きな弟の仕業だったので、ちょっとだけ制裁を加えてみたら、以来、そんな事は月に一回くらいしか起きなくなった。だからここ数年は、それほどその恐怖を感じたりはしていないのだが。
 昔は大変だった……なんてしみじみと思っていると、ノワールががくりと項垂れたのが視界の端に入った。どこか脱力した様なその姿に、はてと首を傾げる。突然なんな事になるなんて、一体どうしたというのだろう。
 考えても分かりそうになかったので思考は打ち切って、ゼータは机の上の、半分ほど残っていたミカンに手を伸ばした。
「ボクが話す事はとりあえず……こんな所だ」
 白いスジを取りながら、まだ喋っていない彼女の方に視線を向けた。
「……次は、ララァか」
「えぇ。私ね」
 そう言って彼女は、くすりと笑った。
「でも、あまり期待しないでね。それほど怖そうな話って私、知らないの」







ララァさんが怖いと思うような怪談話(今回は怪談話ではないものの)ってあるんでしょうかね。全然、想像できないんですけれども。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
プロフィール
HN:
式ワタリ
HP:
性別:
女性
自己紹介:
ガンダム大好き生物。キャラも好きですが、機体も大好きです。実は(?)、今は軽く三国伝にすっ転んでます。
最新CM
[09/28 ナワ]
[06/15 オシロマミ]
[11/02 banana]
[11/02 式ワタリ]
[11/01 犬っぽい]
最新TB
バーコード
ブログ内検索
フリーエリア
忍者ブログ [PR]