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「白辺高校・心霊対策室 本当にあった怖い話」は、一応これで終了です。お付き合いありがとうございました。
怖い話を言い合おうということで進んできたこの会も、気が付けば未だ語っていないのは自分だけになっていた。
しかし……さて。
「どれを言えば良いのかしら……」
「……たくさんあるのか?」
「それほど多くは無いけれど、少し悩むの」
ゼータの問いに答えて、ねぇ、と逆に訊く。
「洗剤の話と画鋲の話、どっちが良いと思う?」
「……洗剤だな」
「そう?なら、洗剤の話をしましょうか」
話をするために事件が起こったその日の事を思い出しながら、静かに目を閉じる。
あの時は……そう、確か、シャアが凄く焦っていた。確かに自分でも少しマズイかなと思って、直ぐにとある手段を使って危機を脱したのだけれど。ちなみに、とある手段がどんな手段なのかは内緒。
「私、実は昔、家事も炊事も何もできなかったの」
「あぁ、まぁ、そりゃ始めからは何もできないと思いますけど」
肯定を返してデスサイズが頷く。
フォローの様な……いや、実際フォローなのだろうその言葉に視線だけで感謝を送って、ララァは続けて言った。
「でも、多少は出来なきゃ駄目だと思って、色々とやったのよ。そんなある日のことだったんだけれど……混ぜるな危険って言う洗剤を混ぜてしまって」
「……何でそんなことしちゃったんですか」
「それは分からないけれど、でも、やってしまったのは間違いないの」
はぁ、と、その時の事を思い返して息を吐く。
「若さゆえの過ちというものは、誰にでもあるのね……」
「いや、それって若さって言うかなんて言うか……」
「……ところで、画鋲の方を選んだらどんな話になったんだ?」
「床に落ちてた画鋲をね、ガンダムが靴下で踏んだ話になったわ」
「……アイツ、そんな目にまであってたのか」
「痛そうですね」
最後まで「怖い話」ではあるけれど方向性が何か違う「怖い話」のままつっきれて嬉しいです。
怖い、というのにも色々な意味とか感情があるんですよ。
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