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初めに言っておきます。続かないよ!続けない予定だよ!
というわけで、途美設定で刹那です。



 特に何も無い一日だった。
 朝起きて、着替えて、部屋を出て、食堂へ行って、朝食をとり、寮生仲間と挨拶を交わしたり会話をしたりして、寮を出て、学校へ行き、昇降口で靴を履き替え、廊下を歩き、教室へはいり、授業を受け、昼休みには馴染みのメンバーと昼食をとり、厄介が起これば適当に片付け、午後からの授業を受け、放課後には生徒会として仕事を行ない、下校時間になれば生徒会室から出て、帰ろうとして、昇降口へ向かって、靴を履き替え、後者から出て。
 ……そう、ここはでは普通だった。いつも通りの日常でしかなかった。日常以外の風景を探しだす事など出来ない程に、普通の一日だった。
 だというのに。
 校舎の外に立っていたその存在は、明らかに日常の一欠片ではなかった。
 即ち、非日常。
 唖然とその存在を見て、ぽかんと口を開ける。この状況に対して何かを言わなければならない気がしたが、しかし、残念ながら言葉は喉に詰まっていて出てきそうになかった。ならば行動だけでも起こすべきなのかもしれなかったが、手足は意思の様になって動かない。体全体に命令を出すべき脳があまりに大きすぎる衝撃に、正常さを失ってしまっているがために。
 相手を指さすことも、声をかける事も出来ないまま、動けず話せない彫像になり果てたこちらに対して、その存在は……首を傾げていた。驚き動けない自分とは違って、彼は自然な動作で頭を少し傾けていたのである。
 それだけでも偉業であるように思えたのに、彼は、その上口すら開いた。まさか何かを言うのだろうかとどこかが麻痺したままの頭でぼんやりと思い。
 そして、彼は呟くように言った。
「俺……か?」
 
 それは何の変哲もなかったはずのとある日の、帰り道にて起こった不可思議。
 その日、刹那は一人の青年に出会った。
 その青年は自分よりも年上であるように思え、背も高く、落ちついていて。
 その顔は、自分と瓜二つだった。







00本編(二期)な刹那と、途美学園(学パロ)な刹那が出会いました、みたいな。
二期刹那の方が大人なので、少し冷静な感じ。
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