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正直、ダブルオーの声って題名は何かが違う気がするんですが。
それよりも、そういえば…ダブルオーライザーのはしゃぎっぷりが素晴らしかったですよね。
沙慈とかトランザム中大変でしたよねぇ…あれ。
イライラする。凄くイライラする。
何だか良く分からない兵器のせいで動けなくなってしまったダブルオーは、戦況を見ながら酷くイライラしていた。
CB側が押されている。そこは理解できる。そして、そこが苛立ちの元になっているわけではない。
同時に、アリオスがこの場にいないことも把握できる。が、これも当然と言うべきなのだろうか……微妙なところだが、苛立ちに関係はしていない。四人が三人になったという欠落感はまぁ、少しはあるかもしれない。これが二人と二人だとさほど思わないのだが……三人と一人、というのは。アリオスは今頃、もしかしたら一人が寂しくて泣いているんじゃないだろうか。
そうつらつらと思い、あぁ、アリオスのマイスター…アレルヤがいるからそこまでは行かないか。そう考えてハッと我に返る。
違う。今はそういうことを考えていたのではない。
苛立ちの理由について思いを巡らしていたのだった。
「……オーライザー…」
それさえあれば状況を打破できるのに…と言う苛立ちについて。
オーライザーを身につけてトランザムを発動したときの感動は、今でも覚えている。あれのおかげでダブルオーは本気になることができた。今まではトランザムも出来ないし、やればオーバーヒートという……何とも刹那に迷惑な機体になっていたから、その喜びは並大抵のものではなかったのを記憶している。
だからこそ思うのだ。
ここにオーライザーがあれば、と。
まぁ、ダブルオーとオーライザーで『ダブルオーライザー』というのはいかなるものかと思わなくはないのだけど。というか何より、どうしてエクシアからダブルオーに解明してしまったのだろう。絶対に『エクシア』の方が格好良いのに。呆れられようとどうだろうと、やはりダブルオーはエクシアという名前の方が良かった。……誰一人として呼んでくれないが。
その事実に悲しさを覚えていると、ふいにケルディムの声が響いた。
「ダブルオー、そっちはどうだ!?」
「動けない」
「一言かよ……セラヴィーは?」
「ダメだな。多勢に無勢すぎる上にイノベイターがいる」
新しく聞こえた声に、あぁ、とダブルオーは頷いた。
イノベイター。乗っている機体の名前は何だっただろう……ガデッサとガラッゾだったか。この攻防戦の前にアイン経由でアルケーが教えてくれた。直にではなく経由であるところ、以前地上の方で戦った時のことを引き摺っているのだろうと推測された。あの別れ方で合わせる顔がない、というところか。
妙なところで律儀である。
「じゃ、俺らはこのまま頑張るしかないってワケか……」
「あぁ……いや、待て」
制止して、ダブルオーは刹那の操縦に合わせて手を動かす。
そうして結果、自分を縛っていた機器は破壊される。
「これで動ける」
「それでも大丈夫とは言えないが……いないよりはマシか」
「そういうこ……ん?」
ふいに近付いてくるものを感じ、ダブルオーは意識を巡らせた。敵ではないようだし、ケルディムやセラヴィーやアリオスにこちらへ来る余裕はないだろうし……ということは、別の何かだと言うことになるのだが。
少し警戒しながらそれに意識を集中していたダブルオーだったが、次第に近付いてくるにつれて何者であるかが分かり、微かに表情を明るくする。
待ち望んでいたものが、来た。
「オーライザー……!」
操縦しているのは驚くべき事に沙慈という一般人だったが、そんなことはどうでもいい。とにかく、ダブルオーは本気で戦えるのだという思いに震えていた。戦うことこそ使命である自分に、本気で戦うなというのは酷く大変な注文だったのだ。その命令がなくなるという事を、どうして喜ばずにいられるだろうか?
あまりに嬉しくて嬉しくて、ドッキングをしてトランザムをした途端に、ダブルオーは思い切り駆けだした。表現としては何かおかしいかもしれない『駆ける』だが、気持ち的にはこれが最も相応しい。
ともかく、ダブルオーの中には本気を出せる喜びくらいしか無かった。
だから、コクピットの中の、重力で大変なことになっている操縦者たちの様子をちゃんと見ることをしなかった。
気分的にそんな余裕は無かったのだから。
うちのダブルオーは名前に煩いなぁ…。
でも、エクシア、の名前の方が格好良いと思うんですけどねぇ…。
何だか良く分からない兵器のせいで動けなくなってしまったダブルオーは、戦況を見ながら酷くイライラしていた。
CB側が押されている。そこは理解できる。そして、そこが苛立ちの元になっているわけではない。
同時に、アリオスがこの場にいないことも把握できる。が、これも当然と言うべきなのだろうか……微妙なところだが、苛立ちに関係はしていない。四人が三人になったという欠落感はまぁ、少しはあるかもしれない。これが二人と二人だとさほど思わないのだが……三人と一人、というのは。アリオスは今頃、もしかしたら一人が寂しくて泣いているんじゃないだろうか。
そうつらつらと思い、あぁ、アリオスのマイスター…アレルヤがいるからそこまでは行かないか。そう考えてハッと我に返る。
違う。今はそういうことを考えていたのではない。
苛立ちの理由について思いを巡らしていたのだった。
「……オーライザー…」
それさえあれば状況を打破できるのに…と言う苛立ちについて。
オーライザーを身につけてトランザムを発動したときの感動は、今でも覚えている。あれのおかげでダブルオーは本気になることができた。今まではトランザムも出来ないし、やればオーバーヒートという……何とも刹那に迷惑な機体になっていたから、その喜びは並大抵のものではなかったのを記憶している。
だからこそ思うのだ。
ここにオーライザーがあれば、と。
まぁ、ダブルオーとオーライザーで『ダブルオーライザー』というのはいかなるものかと思わなくはないのだけど。というか何より、どうしてエクシアからダブルオーに解明してしまったのだろう。絶対に『エクシア』の方が格好良いのに。呆れられようとどうだろうと、やはりダブルオーはエクシアという名前の方が良かった。……誰一人として呼んでくれないが。
その事実に悲しさを覚えていると、ふいにケルディムの声が響いた。
「ダブルオー、そっちはどうだ!?」
「動けない」
「一言かよ……セラヴィーは?」
「ダメだな。多勢に無勢すぎる上にイノベイターがいる」
新しく聞こえた声に、あぁ、とダブルオーは頷いた。
イノベイター。乗っている機体の名前は何だっただろう……ガデッサとガラッゾだったか。この攻防戦の前にアイン経由でアルケーが教えてくれた。直にではなく経由であるところ、以前地上の方で戦った時のことを引き摺っているのだろうと推測された。あの別れ方で合わせる顔がない、というところか。
妙なところで律儀である。
「じゃ、俺らはこのまま頑張るしかないってワケか……」
「あぁ……いや、待て」
制止して、ダブルオーは刹那の操縦に合わせて手を動かす。
そうして結果、自分を縛っていた機器は破壊される。
「これで動ける」
「それでも大丈夫とは言えないが……いないよりはマシか」
「そういうこ……ん?」
ふいに近付いてくるものを感じ、ダブルオーは意識を巡らせた。敵ではないようだし、ケルディムやセラヴィーやアリオスにこちらへ来る余裕はないだろうし……ということは、別の何かだと言うことになるのだが。
少し警戒しながらそれに意識を集中していたダブルオーだったが、次第に近付いてくるにつれて何者であるかが分かり、微かに表情を明るくする。
待ち望んでいたものが、来た。
「オーライザー……!」
操縦しているのは驚くべき事に沙慈という一般人だったが、そんなことはどうでもいい。とにかく、ダブルオーは本気で戦えるのだという思いに震えていた。戦うことこそ使命である自分に、本気で戦うなというのは酷く大変な注文だったのだ。その命令がなくなるという事を、どうして喜ばずにいられるだろうか?
あまりに嬉しくて嬉しくて、ドッキングをしてトランザムをした途端に、ダブルオーは思い切り駆けだした。表現としては何かおかしいかもしれない『駆ける』だが、気持ち的にはこれが最も相応しい。
ともかく、ダブルオーの中には本気を出せる喜びくらいしか無かった。
だから、コクピットの中の、重力で大変なことになっている操縦者たちの様子をちゃんと見ることをしなかった。
気分的にそんな余裕は無かったのだから。
うちのダブルオーは名前に煩いなぁ…。
でも、エクシア、の名前の方が格好良いと思うんですけどねぇ…。
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