滅多にない白辺高校の更新がこんなので果たして良いのだろうか…いや、多分、ナタク辺りに知られたら本気で抹殺されそうな…。
そんな感じの擬人化学パロ、W組の話です。
「何て言うか、華、が無いよねぇ」
「……は?」
「だから華」
食卓の椅子に座って頬杖をついてサンドロックが呟いた言葉は、残りの四人それぞれに衝撃を与えたようだった。あるいは理解が付いていかない、置いてけぼり感だろうか。どっちにしろ、全員がピタリと彫像化したのは事実だろう。
石化が解けることを待つこと数秒。一番最初に自由を取り戻したデスサイズが、部屋の中をぐるりと見渡しながら首を捻る。
「…何で突然、華?花瓶にはたっぷりとあるよな……?」
「あぁ、そっちの花じゃなくて、彩りというか、紅一点というか」
「……紅一点?」
「そうそう、紅一点」
だって、と各々の顔を指さしながら続ける。
ウイング、デスサイズ、ヘビーアームズ、ナタク……そして自分。
「今更だけどさ、男五人だけで一緒に生活って潤いがないと思わない?」
「そんな物を得てどうするつもりだ?何の得もないだろう」
「ウイング、こーいうのは得とかそういう問題じゃないんだって。気分だよ」
「でもなー……思春期真っ盛りの中に女の子って、それって連れて来られる女の子の方が可哀想だと思うんだけど。ほら、見ず知らずの人と一緒って…不安でオチオチ寝てられないっていうかさぁ」
「え?誰が女の子連れてくるって言ったっけ?誰かが女装するだけでどうにかなるよ」
その言葉に、ピシリと何かが凍った気がする。何故だろう。自分に付き合ってくれることにしていたらしいウイングやデスサイズだけでなくて、石化が解けた後も我関せずを貫くことにしたらしかったヘビーアームズとナタクまでもが、手に持っていた物を取り落としているのだが。
どうしたんだろう、と首を傾げていると、力なく挙げられた手。
「はい、デスサイズ。どうかした?」
「……それって潤いって言うかその……むしろ刺激が欲しいってコト?」
「あぁ、そうかもしれない」
「てーか、間違いなくそーなんじゃ?」
「……なら、自分で女装でもすれば良いだろう」
溜息を吐きながらのナタクの言葉に、微かに頬をふくらませる。だから、普通にそんなことをするだけではつまらない……もとい、刺激というか気分的に何かが足りないのだ。だからそれは却下。そもそも自分がそれをやるつもりがない。
これはどうしたら良いのだろうかと考えて、一つひらめくアイディア。
「じゃあさ、ババ抜きやって最下位の人が女装ってコトで。1ヶ月間、学校内でも」
「それは流石にどうかと思うんだが……」
「えー?そんなこと言うなら家主権限使うよー?」
ウイングの反論にこう言って返すと、彼はグッと詰まったように押し黙った。当然だろう。家主権限というのはつまり、自分たち五人の住んでいるマンションの持ち主たる自分が、入居人を追い出したり引き入れたりする権限のことで。いうなればここに住んでいる住人(自分除く)の誰にでも通じる禁じ手だった。
ふふふ、と笑っていると、目の端にチラリと映る『横暴』という細やかな文字。そこからは呆れでもにじんで出てくるような気がして、思わず苦笑を浮かべた。横暴、確かに。けれどこうでもしないと、こんな馬鹿げたことに乗ってくれるとは思えないから。単なる暇つぶしのための仕方がない手ではある。実際に誰かの女装姿は見てみたいし。
そんな思いを込めて肩を竦めると、全てを分かったらしい隣の彼はそれっきり何も書かなくなった。おおよそ、彼も同じ気持ちなのだろう。
「じゃあデスサイズ、そういうわけだからトランプお願い」
「嫌なんだけどな……」
「家主権限」
「分かってるって!嫌でもやるっての!」
慌てて立ち上がってトランプを別室に取りに行く彼の後ろ姿を見送りつつ、ちゃんとババ抜きが出来るようにとテーブルの上をヘビーアームズと二人で片付ける。協力的なヘビーアームズの様子にウイングもナタクも軽く驚いているようだけれど、別に自分たちの間にあったやり取りを話すこともないだろうと、何の説明もしないことにした。
「誰が負けると思う?」
大方片付け終えて落ち着いたところでサンドロックはヘビーアームズに問いかけた。デスサイズは帰ってこない。トランプなんて滅多に使わないから、今頃部屋中をひっくり返しての大騒ぎになっているかもしれなかった。そうだった場合、後で片付けは手伝おう。言い出したのは自分だから、そうする義務は間違いなくある。
そんなことを考えているとは知らず、知っていようと何が変わったわけでもないだろうが、さらりとヘビーアームズは答えを手元の紙に書き記した。
『いつも通り』
「……だよねぇ。今回だけ、ってことはないよねぇ」
その回答にクスリと笑ったところで、ようやくトランプが届けられた。
そして十数分後、いつものごとくの長い黒髪二人の一騎打ちにてババ抜きは終戦した。
……負けた紅の瞳の彼は、グッタリとテーブルに突っ伏していた。
横暴です。いや、書きながら本当に思った。
私のトコのサンドロックは、一体どこへ向かうんだろう…。
あ、あと、黒髪長髪なのはデスサイズとナタクくらいです。ウイングは白髪、サンドロックは茶髪設定。ヘビーアームズも黒髪だけど、肩の辺りまでしかありません。このあたりはAnother Storyのキャラ設定を見た方が楽、かもしれませんね。
ちなみに、この話は少し、別の話に繋がる予定です。
拍手再録です。
~ボクらの日常~
一日の授業も全て終わって放課後、生徒会メンバーは生徒会室でゲーム……もとい話し合いをしていた。話の内容はどうやったら次のダンジョンがクリアできるか……でなくて、問題解決のための方法だ。
……いや、単にゲームをしているワケなのだが。
「平和だねぇ…」
「今だけだろ?」
「……うん、まぁそうだけどさ…」
きゃのっ八の指摘にガンダムは溜息を吐いた。
そうなのだ。今は自分はゲームをしてのんびりできている。他の生徒会メンバーだって、同様に思い思いのことをしている。
けれど、これは絶対に打ち壊される平和なのだった。
何故なら。
「ガンダムさん、ゼータのやつがまたジ・Oに突っかかって行きました!」
「なー、トールギスⅢ知らない?ウイングとエピオンが止まらなくって…」
「大変です!たんくとサンダーガンダムが喧嘩始めました!」
「ゴッドさんとマスターさんの組み手で武道場が壊れましたぁ…」
「あの三人がまた運動場ジャックしましたよ…?」
「ターンAが穴掘ってるんですけど、どうしましょうか?」
「ノワールが保健室に立てこもって呪術の儀式やってます…」
「ギャンの怪しげな薬が一つ消えました!」
「ガンダム…オレと勝負だ」
……という感じで、一気にたくさんの問題が駆け込んでくるからだった。一部、問題と何か違う気がするのも混じっているのだけれど。
はぁ、と溜息を吐いてガンダムは立ち上がった。
まずはどれから片付けようか?付き合いだしたら一番長いのは最後の勝負事だろう。逆に一番楽なのはトールギスⅢの居場所を伝えることだろうか。それは、居場所を教えてしまえば自分たちの手が掛からない。一番危険なのは……ギャンの薬か、あるいはゴッドとマスターの組み手…という所だろう。
とりあえず手分けをしようと、ガンダムは振り返る。
皆、分かってくれているようで、生徒会メンバーはしっかりとこちらを見ていた。
「じゃあ…」
そして役割を振って、出撃だ。
こうして生徒会メンバーは行動を開始するのだった。
(2009/01/04)
~仁義無き戦い~
「くらえッ!」
気合いと共に自分の顔面目がけて放たれた羽根を体を半歩ほど横に逸らすことで避け、その間際に軽く振りかぶった羽子板で羽根を返す。
鋭い球となったソレは相手の頬を切り裂かんばかりに飛び、ぼす、と彼の後ろに落ちた。
「またオレの勝ちだな」
「ッ…ナタクずるい!強すぎ!どーせ勝負事って冬休み前に誰かと特訓してたんだろ!」
「良く分かったな」
「分かるに決まってると思うが。いつも放課後、そういう系の音が聞こえていたからな」
「そうか?」
「そうだよ、ウイングの言うとおり。ということで、はい」
呆れ顔のサンドロックから墨が付けられた筆を受け取り、右頬に丸、左頬には罰、他にも色々と、挙げ句の果てには首筋にまで書かれているデスサイズと向き合う。これはまぁ、全て自分の手による物だが……ここまでいくと、本当に申し訳なく思えてくる。勝負事なので仕方がないが。
だからこそ、先ほどの彼の殺気の籠もった羽根の弾丸にもそれほど腹を立ててはいない。確かにあれは褒められた行動ではないだろうが、納得できる根拠は有り余るほどあるのだ。何となくだろうと、彼の気持ちはよくよく分かった。そういうわけなので同情の気持ちの方が強い。
「……足にでも何か書くか」
「足ぃ!?ちょ、何でそんなところにいくんだよ!」
「書く場所が無いだろう、そろそろ」
と、そんな会話を続けている間に次の試合が始まりウイングとヘビーアームズが羽根を撃ち合い始めた。
「あれ、どっちが勝つと思う?」
「十中八九ヘビーアームズだな」
「言い切るね……」
「練習相手はアイツだったからな。ちなみにオレよりもに強いぞ」
「え……」
呆然とサンドロックが呟いたところで物凄い音が鳴った。
その、ずごん、という何かが何かにめり込む音にデスサイズが意識を向けた瞬間、ナタクは素速く手の甲に小さくハートマークを書いてやった。足はダメだと言われたので、代わりに……ということで。
さて、いつ気付くだろうと少し笑う。模様が模様なので、きっとかなり怒られる。
(2009/02/11)
~屋上かまくら~
「いっぱい雪が降ったねー」
「だな。まさかかまくら作れるとは思わなかった」
「雪合戦も出来そうな量だな」
「…よし」
「エクシア、だからって雪合戦勝負をガンダムさんに申し込んできたらダメだよ?」
「……分かった」
キュリオスの言葉に素直に頷いたエクシアに安堵しつつ、デュナメスは持ち込んだ道具をかまくらの中で展開していた。座布団、もち、それを焼くための道具など……そんなものを入れても、まだ余りあるほどにかまくらの中は広い。出来る限り大きく作ったとはいえ、これほどまでの大きさの物が出来るとは。
誰かが上に乗っても崩れそうにないな、とかまくらの天井を見ながら思う。ヴァーチェが頑張っていたから、本当にしっかりと天井の役割を持っている。
「そういえば、雪にかき氷のシロップ掛けて食べたら美味しいのかな?」
「おぉい……何で突然そんな話になるんだ?」
「あ…な、何かボク、変なこと言った……の?」
「そーいうわけじゃなくてな、ちょっと気になっただけだから気にするなよ」
唐突にシュンとなるキュリオスに慌ててフォローの言葉を掛けて、デュナメスは床に当たる部分にある白い雪を少しだけ掬ってみる。
食べられないことはないだろう、が……
「食べたら腹が壊れるんじゃないか?」
「十中八九、だろうな。だから君が持っているソレは不要だ」
ヴァーチェが頷き、どこから持ってきたのか知らないがエクシアが持っていたシロップを取り上げた。色は青とオレンジ……つまりブルーハワイとオレンジのシロップ。どうしてそのチョイスなのかは、後で彼に訊いてみようか。
そんなことを思いつつ、やや不満げな表情を浮かべるエクシアをかまくらの中に引きずり込んで座らせる。
何をするんだ、と言わんばかりの視線に苦笑しながら答える。
「折角なんだし全員で座ろうってコトだよ」
「……そうか」
そうして大人しく座ったままでいてくれるところ、彼は結構素直だ。
(2009/02/11)
~冬の昼下がり~
「シャアー、そこのリモコン取ってー」
「そのくらい自分で動け」
「だってお前の方が近いじゃんか良いじゃん別にー」
「……だらけてるな」
「休みなんだしいいだろ?」
生徒会室にこたつを持ち込んだガンダムは、そこでダラリと時を過ごしていた。ソレは隣に座っているアレックスも、向かいでミカンを消費し続けているゼータも、そのそばで呆れ顔でいるマークⅡも、こたつに下半身をつっこんだままに眠ってしまっているきゃのっ八ときゃの九も同様で、今、自分が使おうとしているシャアも、彼の傍らでほのぼのとしているララァも同様だった。
渋々ながらもリモコンを取ってくれたシャアに礼も言わずにテレビを付け、正月の特番の中で面白いモノを探す。
「アレックスは何か見たいものある?」
「特にはないです」
「そう?ならララァさんは?」
「私もよ。でもそうね……クイズ番組なんて、アレックスちゃんが見たいんじゃない?」
微笑みを浮かべたララァがそう言うと、アレックスが目に見えてわたわたとしだした。図星らしく、彼女らしく遠慮しようとしていたらしいところを暴かれて……という状況か。別に、遠慮なんて要らないのに。
苦笑を浮かべながらポチポチとクイズ番組を探すと、お兄さん良いですよ!と慌てた声が横から聞こえてくるが気にしない。誰も見たいものが無いのだし、どこを映していたって問題はない。
「ガンダム……ミカンが切れたんだが…」
「速ッ!?ゼータ、ちょっとお前食い過ぎだろ!?少しはアレックスちゃんみたいに遠慮しろよな!?」
「……食べていいと言われたんだが」
「限度があるだろッ!?」
目の前で繰り広げられる漫才もどきも、ガンダムを笑ませた。
こういうだらけた昼下がりも、たまには良い。
(2009/02/11)
~冬の帰り道~
見上げれば空は白く、ちらちらと真綿のような物が降っていた。
「なーんか、空が降ってるみたい」
何気なく呟く。実際、そうであるように見えたから。
すると隣を歩いていた彼が、ピクリと片眉を上げた。興味を引く話だったらしい。
「何故そう思う?」
「ほら、空が白くて雪も白いから。空の白が少しずつ削れて、それで雪が降ってるような感じがしてさ」
もちろんそんなことが無いのは分かっている。ただ、何となく思っただけなのだ。
どうだ?と自分よりも背の高い相手へ視線をやると、白いコートを着ている彼はふむ、と顎に手をやった。
「ならば、オレたちは空の中を歩いていると言うことになるのか?」
「……あぁ!確かにそうかも」
だとしたら、それはとても素敵なことであるように思えた。
ふふっと笑って、でも、と彼を見る。
「お前のこと、見失いそうだな。髪が白い、コートも白い、よく見たらズボンも白いし、挙げ句の果てにはマフラーまで白ってどんだけ白ずくめだよ」
「マフラーに関してはお前が編んだんだろうが。……逆にお前はやけに目立つな。髪が黒い、上着も靴も黒い、目はまぁ紅だが。どのみち目立つな」
「…そりゃどうも」
こんな白の中、これで目立たない方が確かに不思議ではある。
それでも何だか微かな疎外感を覚えてふて腐れていると、柔らかな笑みが降ってきた。
「だが、これならお前がどこにいても見つけられそうだ」
「……へぇ?見つけたら来てくれるワケ?」
「一人が嫌いな寂しがり屋を置いておくわけにはいかないだろう?」
その言葉に顔が赤くなっていくのを感じた。
そして叫ぶ。
「んなっ……んなワケないだろ!?誰が寂しがり屋だっ!」
「ムキになるな。否定したいようだが逆効果だぞ」
「うっ…」
「安心しろ。ちゃんと一人きりにはしないからな…『寂しがり屋』?」
最後にウイングにポン、と頭を叩かれて、デスサイズは顔を赤くしたまま俯いた。
凄く恥ずかしい。
ただ、その恥ずかしさはあまり不快ではなかった。
(2009/03/14)
~ふとした疑問~
「オレらって悪い事してなくね?」
始まりはレイダーのこんな一言だった。
その言葉に少し、三人は今までの活動状況を考えてみる事にする。
今日はそれとなくやる気がないので授業は全て寝てた。
昨日は野球をしていたのを見て釘バットを持って乱入しようとしたら、柔らかくストライクフリーダムに止められて、気付いたら普通に野球に参加してた。
一昨日はカラミティが万引きしようかとか言ってたけど、結局計画倒れ。
それからその前は……
「…うわホントだ」
「悪童三人組とか言われてるわりに悪いことしてなくね?」
「ていうかどうしてこれで悪童って呼ばれるわけ?」
三人は腕を組んで首をかしげた。全く理由が分からなくなってきた。
それは三人の態度が間違いなく悪いからだが、その辺りは思い至らないらしい。ただ、あまり悪いことを具体的にしていないことしか思い出すに至っていない。
とりあえず、とフォビドゥンが挙手した。挙手の理由は恐らく『何となく』だろう。
「どーする?改名運動でもやってみるー?」
「それ誰にもの申すんだよ。ワケわかんね」
「そもそも運動って何するかが分かんないしー」
「改名する必要も無い気がすんだけど?悪いことしとけば別に良いんじゃね?」
悪いこと。その言葉に三名は一斉に考え込んだ。
「やろう、とはしてるよな…」
「ことごとく邪魔が入るだけだよな…」
「それが一番問題なんだよな…」
どうしたら邪魔が入らないのだろう。
次の議題に移り、再び黙って考え出す三名。
恐らく、この高校に在籍している間は、邪魔が入らない状況を作り出すのは不可能だ、ということに気付かないまま。
(2009/04/15)
~恋文~
靴箱を開いて中を見て……思わず、閉じた。
それから深呼吸をして、もう一度。
「……」
あった。
靴箱の中にある上履きの上にある可愛らしい封筒。しかも一つなんて話ではなくて、二つ、三つと……何か多い。最近は来なくなっていたから油断していたのに、これでは安息など遠いどこかへ行ってしまいそうだ。
ため息を吐いていると、横からヒョコリと覗くデスサイズの頭
「おー、やっぱウイングってもてるんだ」
「まぁ、普通に格好良いタイプだと思うし変じゃないよね」
サンドロックも苦笑を浮かべ、彼は開いた靴箱の中から上履きを取りだし入っていた手紙を取り出し、とんと纏めて全てバッグの中に突っ込んだ。帰ったら処分するのだろう。というのは置いておいて、何も騒がないのはやはり凄いと褒める箇所だろうか。
とりあえずと自分の所に来ていたのもサンドロックと同じようにしていると、その隣でデスサイズが靴箱を開いた。
結果…流れるように出てきた手紙に、彼はピシリと固まった。
「これはまた……多いね」
「昨年度も似たような物だったろう?」
この手紙はつまりだが、この高校に来たばかりの生徒からの物である。入学式は昨日だったのだ。そして、それは全校生徒が出るようにと定められている物で。
そんなこんなで、こういうのは恒例行事になっているらしい。
未だに石化の解けないデスサイズの足下から一通の手紙を取り、断りはいらないだろうと黙って手紙の封を切り、中にあった便箋の文字に目を通した。
「…男の字か?」
「あー、うん、まぁ、遠目で見たら分からないかもねぇ…」
「近くで見ても怪しいがな」
「それはそうなんだけど、ね?」
言わない方が良いんじゃない?と呆れたように眉を下げるサンドロックに、これが事実だろうとウイングは言って返した。というか、自分たちにとってこの手の間違いは既に『普通』の物と化しているから、思うところはあまりないのである。
しかし当事者の方はバッチリとダメージを食っていて、ウイングはどうやったらデスサイズが我に返るだろうか、と腕を組んだ。
(2009/05/10)
~その薬、危険につき~
「というわけでギャンさん、毎週恒例のお薬没収の時間です」
「嫌だ!私は絶対に貴様らに屈しない!」
「…毎回結局最後は没収されるんだし、諦めても良いと思うんだけど」
呆れたようにそう呟いたのは、きゃの九。彼はアレックスと一緒にギャンの作った怪しげな薬の回収に来ていたのだ。二人も必要なのはギャンの抵抗が激しいからではなく、ギャンの作った薬が危険物である上に量が多いからだった。一人では全部運べない量なのである。
じり、と下がる白衣の理科教師に、にじりっと寄っていくアレックスと、きゃの九。
「生徒のくせに貴様ら生意気だぞ!少しは先達を敬え!」
「敬ってますよ。けどですね、その薬は敬っていても危険なんです」
「ていうか、敬意と危険は全く別物だよね」
「ですねー」
「ぬぅっ……かくなる上は」
と、ギャンが懐から取り出したのは……一本の瓶。
しかもご丁寧に、ドクロマークのラベルまで貼ってある品だった。
え、と思っている間にギャンの手が、瓶のフタに伸び……触れた。
「それ以上動くな!動けばこのフタを開くぞ!」
「ぎゃ…ギャンさん落ち着いてください!そんなことをして故郷のお母さんはきっと悲しんでしまいます!」
「ちょ、アレちゃんの方も落ち着こう!?」
慌てた調子のきゃの九の言葉に、アレックスはハッと我に返った。何か、少し混乱していた気がする。恥ずかしい。
アレックスが顔を赤らめて俯いている間にも、きゃの九はギャンの方を向いて口を開いていた。
「……で、その薬ってどんなのなの?」
「ふふふ…聞いて驚くな!これは撒いたらガスを発生し、そのガスを吸った物は直ぐに眠くなると言う代物だ!凄いだろう!」
「凄いのは凄いけど…使ったらアンタが一番最初の被害者じゃない?」
すぱっと切り返したきゃの九の言葉に、ピシッと音を立てて固まるギャン。……気付いていなかったらしい。いつものことと言えばいつものことだが。
その後は、動くに動けなくなったギャンを監視しながら、いつものように薬を回収していった。
(2009/05/10)
~自転車、紹介します~
それを発見したのはずっと前だったのだけれど、何でそれがそこにあるのかと訊くのは今日が初めてだった。先延ばしにしていた理由は他でもなく、兄の内…次男の方が、それを目にするとき酷く忌々しそうに……というか、複雑そうに見るからである。何となくそれを見て、触れてはいけない話題なのかもしれないと……思ったのだ。
けれど、やっぱり好奇心は募る。
ついに耐えきれなくなって、GP-03は兄に話を聞くことを決意したのである。
「ねぇ、01にいちゃん…」
もちろん、訊く相手は長兄である。
GP-01は、ん?とこちらを見て、どうしたんだ?と首を傾げた。
「何かあったか?」
「えっとね…あの、自転車のことなんだけど…」
「自転車…あぁ、ノイエ・ジールのことか」
「の…ノイエ?」
「あの自転車の名前。オレが考えた」
格好良いだろ?と朗らかに笑う兄に、ちょっとどういう反応をすべきかと迷う。自転車に名前を付けるのは良いけれど、何というか……あの自転車、GP-02が何とも言えない思いで見ているようなのに…それを知って付けているのだろうか…。
だとしたら、何となく次兄に同情してしまいそうだ。
そんなことを自分が考えているとも知らず、長兄は何かを思い出すように言葉を続けた。
「あの自転車な、昔、サイサリスのやつが自転車練習の時に乗ってて」
「…て?」
「そん時にまぁ、色々あったわけで」
「…その色々が気になってるんだよ?」
「そこは…」
「そこは?」
「ご想像にお任せします」
そう言って長兄はひらりと手を振って、視線を机の上に広げていた宿題に戻した。
ほんの少し拍子抜けな気分で長兄を見て、それから……まぁ、これで良いのかもしれないと思い直す。どうせ、また機会があれば知ることになるだろうし。
もしかしたら知らない方が良いのかもしれない…なんて、次兄の事を思い出しながら考えた。
(2009/07/10)
~三人で買い物~
今日の夕飯はどうしようか。
カートを押しながらスーパーの中を見て回り、考えるのはそれだった。
確か、本日はナタクの所の部活は純粋に特訓だけをするのだというから、量はいつもよりも割り増しで作らなければならないだろう。特訓大好き部のくせに組み手とかやって満身創痍で帰ってくるときは、基本的に直ぐに寝るから普段より少なめで良かったりもするけれど。そして次の日の朝は大量に作らなければならないけれども。
そこまで思い、何だか思考が思いっきり普通の男子高校生じゃなくなってるよな、とデスサイズは苦笑を浮かべた。普通の男子生徒はこんなことを考えなくても良いはずだ。メンバーがメンバーだからか、いつの間にかこういうことを任されていた結果だろうが。
愚痴はあっても文句はないので、その思考はそこまでで中断して、再び今晩の献立についての考えを巡らせ始める。
野菜やら魚やら肉やらを見終わる頃にはそれも決まっていて、ふっと足を向けたのは菓子売り場の方だった。そっちにウイングとヘビーアームズがいるはずである。
何で二人がいるのかは、どこに二人がいるかで分かるという物だろう。実際に菓子が切れていることもあるから構わないが。
そうして。
自分の姿、というか自分が押しているカートを見た瞬間に、二人は結構な速さでこちらにやってきた。同時に、カゴの中に入れられる菓子。
…というのは良いのだが。
「……ウイング、何でこんなにガム入れてんの」
「何となくだ」
「…そ。ヘビーアームズは…抹茶味の菓子パン?」
「…」
こくこくと頷くヘビーアームズと、どうかしたのかと言わんばかりのウイングに、デスサイズはにこりと笑って言った。
「選び直せ」
「…ガムは嫌いか?」
「嫌いとかそーいう問題じゃねーの!?分かる!?偏りすぎなんだよこのチョイス!」
こんなの全部買って帰ったら、絶対にサンドロックとナタクから苦情が出る。
二人だけに任せたのがいけなかったんだろうかと、デスサイズも菓子の選択に加わりながらため息を吐いた。
(2009/08/02)
~危機感知係~
実は、というべきなのだろうか。
ゼータは結構絡まれやすい部類に入る、と思う。
白いあの髪の色もあるし、しかもその髪が長いから目立つし。それにいつもボウッとしているから、標的としては最適なのかもしれない…のだけれど。
それは外面だけなんだけれどなぁと、メタスはゼータの隣を歩きながら肩を落とした。
さっきから、ちらちらと向けられる視線が気になって気になって仕方ないのだ。さっき少し確認したら、白辺高校ではない別の高校の制服を着ている男子を数名ほど確認した。しかも、その制服は自分の記憶違いでなければガラが悪い高校の物であって。
どうしてこういう日に限って二人で一緒に登校なんだろうと、心の中で嘆く。マークⅡとかプラスとかがいたらまた別の反応を相手は見せてくれるだろうに。
嘆いても仕方ないとはいえ、嘆きたくもなる。
しかも、最大の『困る点』というのが。
「…ねぇ、ゼータ」
「……どうかしたのか?」
「ほら…あそこの人たち。何か危なそうじゃない?」
「…そうか?」
「……そうだよ」
…という、ゼータのゼロと言っていいほどの危機感だった。
これで拙いなとか思ってくれたら、こっちとしても他の対応とかがあるというのに。けれども、こう言うところを含めてのゼータだから、メタスにはあまり色々とは言うことは出来ないのだけれど。
まぁ、そういう状況なら状況なりに、頑張るしかないわけであって。
じゃないと絡んでくる相手の皆さんの身の安全が保証できないわけで。
「ゼータ!ちょっと走って学校行こう!」
「…?別に構わないが…」
「じゃあ競争ね。ゼータが勝ったら、今日の晩ご飯の後、デザートにミカン出してあげる」
「…分かった」
こく、とゼータが頷いたところで、メタスは笑みを浮かべて走り出した。
こう言うときは、速やかにここから去るのが一番適切な対応なのだ。
(2009/08/02)
~この位はお手の物~
「すみませーん」
「ん?あ、サンドロック?」
「どーも」
「…」
「と…デスサイズとヘビーアームズ?どうしたんだよ、三人とも」
放課後、生徒会室に突然現れた三人をガンダムは驚きながらも迎え入れた。滅多にここに来ない彼らが来たと言うことは、何らかの理由があってのことだろう。
椅子を勧めると三人は素直に座り、自分も座ったところでサンドロックが口を開いた。
「あの、落とし物でメモっぽいのとか来ませんでした?」
「メモっぽ、て…あぁ、ヘビーアームズの筆談道具?」
「そう言うことなんですよね……忘れたのか、落としたのか分からないって本人も言ってて。だからちょっと訊きに来たんですけれど」
「うーん…悪いけど、そういうのは無かったかな」
「……」
「あ、そうなんだ?なら帰って捜索しよーぜ」
「もしかしたら部屋に置いてあるかも知れないしね」
「…ちょっと待って」
普通にヘビーアームズの沈黙から続いて会話を始めたデスサイズとサンドロックに、思わずガンダムはストップをかけていた。
かけたくもなるだろう。無言の後に会話が続くなんて到底有り得ない事だ。
しかし、ストップをかけられた方はと言うと、とてつもなく不思議そうな顔をしている。
「…?どうかしました?」
「いや…何で無言の後で会話がって…」
「あ、別に筆談しなくても分かりますんで」
「マジで!?」
「マジですよー、マジ」
デスサイズはさらりとそう答えて、がた、と席を立った。
「んじゃ、そう言うことなんで。お騒がせしました」
「もしも見つかったらお願いしますね?」
「…」
そうして。
ガンダムにいくら考えても納得できない不思議を残して、三人は去っていった。
(2009/12/15)
~幼年者の証言~
「…お前ん家って大変だよな」
「……まぁね」
同じ組の友達の肩にポンと手を置くと、彼はちょっと困ったように笑った。
まるで『いつも見てるからそれほど、もう気にしないけれど…』と言うような笑い方だなと思ったけれど、多分、きっとそうなんだろう。
だって。
今、僕らの目の前でドタバタとケンカしてるのは……彼のお兄さんたちだから。
正確に言うと……二番目のお兄さんが一番目のお兄さんに殴りかかっている、のだ。
仲は良いんだろうなぁ、とは思う。そうじゃなかったらお兄さん二人で彼を迎えになんて来てくれないだろう。来るとしたってどっちか二人だけだろう。
ただ、一番上のお兄さんが問題らしくて。
二番目のお兄さんの名前で遊ぶから困ったもの、らしい。
「なー」
「何?」
「お前であの二人止められない?」
「…えっとね、先生が言ってたよね」
「何を?」
「『くんしあやうきにちかよらず』って」
「……そーいや言ってたっけ」
「ボクは『くんし』っていうのじゃないけど…」
「いや、お前けっこう頭いいじゃん。『くんし』でイケるって」
正直、僕も彼もその言葉の意味を理解しているわけじゃないけれど、何となく意味は分かってるから納得は出来た。『くんし』というのが何なのかも、当然ちゃんと分かっているわけではないけれど、何となく言いたいことは分かるので使えるわけだ。
ていうか、こういう言葉を使うのって大人みたいで格好良いし。
「…でもさ、あの人たちどうすんだよ」
「そろそろ止まるころだと思うけど…」
彼がそう言ったところで、二番目のお兄さんの蹴りが一番目のお兄さんのにヒットした。
どうやら今日は二番目のお兄さんが勝ったらしい。
(2010/05/006)
~街中散策~
その日、晴れ空を見て散歩に行きたいと言ったのはアリオスで、暇だったので付いて行くと言ったのはキュリオスだけ。他の面々は面倒だと言ったり、用事があると言ったりで……結果、二人して街へと繰り出す事になった。
そうして今、二人は奇妙に自動販売機が欠けている自販機コーナーの傍を通っている。
……何で欠けているのだろう。撤去でもしたのだろうか…でも一つだけ…?
キュリオスは少し奇妙なその景色に違和感を覚えたが、空ばかり見ているアリオスはそんな物に気付きさえしなかったらしい。空が青い事が何よりも嬉しいのだと言わんばかりに上機嫌で、満足そうに口を開いた。
「良い天気だねぇ…」
「…あぁ、そういやそうだよな。青すぎて空に喧嘩売りてーくれぇには良い天気だな」
「…何でそうなるかな…」
普通に良い天気、だけで良いじゃないか、と。
半身は拗ねるように口にしたが、生憎とそんな言葉に揺れ動くようなヤワな心は持っていない。ハン、と軽く笑って受け流してやった。
そんな態度に対してか、アリオスははぁ、とため息を吐きだした。
「……もう…ひねくれちゃってるよね、君って」
「お前が思ってる、そこまでヒネてはねーよ。本当のひねくれ者だったら、とっくの昔に空に喧嘩売ってんだろ」
「喧嘩、そもそも売れないじゃないか…空と地上じゃ随分と距離があるもの」
「やろうと思えば出来るかもしれねぇぜ?試してみてやろうか?」
「止めてよ…君がそんな事言ったら、本当にしちゃうんじゃないかって不安になるから」
「良いじゃねぇか」
「良くないよ!?」
と、そんな事を話している間に路地は終わってしまったらしい。
急に開けた視界と、目の前で横に流れる人ごみの多さに二人して何となく口を閉ざし。
「……昼飯、勝手に外で食って帰るか」
「…怒られないかな」
互いに先ほどとは全く関係のない話をして、タクシーやワゴンなどが通る車道の脇にある道の、その人ごみの中に入って行った。
(2010/06/06)
ようやくスタートSDFCの学園モノ。
学園だし何だしで、擬人化です。
これがちゃんと授業のための行為であるなら、きっと別の反応をしたんだろうと思う。熱心な先生だと感心すら覚えたかも知れない。そのくらいの勢いなのだ。
けれど、これは決して授業のための行為ではない。断言させてもらう。
何せ、教師が教師、である。
「……今回の範囲はこの程度か…」
問題のその教師がことんとチョークを起き、ふっと息を吐いた。
それからクルリと黒板から自分たちの方へと体を反転させ、一人の生徒をビシリと指さした。一人の生徒……そう、ウイングに。
そして、高らかに宣言するように言った。
「そういうわけだから決闘だ!」
「何がどういうワケでそういうわけになるのか知ないが……俺はやらないからな」
「ウイング以外の生徒は黒板を写した後は自習だ!」
「……聞いてないな…」
溜息を吐くウイングの肩を、デスサイズはポンと叩いた。本当に……同情させてもらう。
ちらりとこちらを見た彼に、ヒラリと手を振る。
「ま、適度に頑張ってこいよ」
「行くことは決定済みか」
「いやだって、最近はお前も素直に行ってるしさ」
今回もだろ?と訊けば、あぁ、という肯定が返ってきた。断り続けても懲りないこの教師の口を封じるには、決闘に応じる、ただそれだけの手段しかないために、彼が行くことは決定事項だった。
立ち上がって教師……エピオンの後を付いていくウイングを見送って、早速ノートを開いて黒板を写す。決闘が好きすぎて授業を放り出すことがしばしばである教師でアレ、それを補ってなお余りあるほどの優秀さがある。あの黒板には、今日やる予定だった内容が、綺麗に纏めて記されていることだろう。ならば写さないのは損というものである。
しかし……今日もやはりというか、絶対にエピオンは放課後あたりにでもトールギスⅢに怒られるのだろう。職員室に行けば、正座しているエピオンの前で椅子に座って小言をいくつも零しているトールギスⅢの姿が見れるかも知れない。見る来もないけれど。
しばらく経ってノートも綺麗に纏め上げたデスサイズは、ぐっと伸びをした。
それからエピオンのことを思い出し、苦笑しながら呟く。
「いや、何てーか……懲りないな」
「エピオンだしねぇ……仕方ないんじゃない?」
「懲りなかったからこその、ウイングのあの大人しさだろう」
『執念の勝利、かな?』
返事があるとは思っていなかった呟きに答えが返ってきて、クスリと笑みを浮かべた。
「お前ら……」
その後、いつの間にか集まっていたいつものメンバーに問いかけてみる。
答えの予想は付いているが。
「ノート、写した?」
「もちろん。終わったよ」
『同じく』
「……」
返事は、想像したとおりで一人ほど無言だった。
はぁ、と溜息を吐いてナタクを見る。
「ノートくらい取れよ…」
「せっかく分かり易いのに…もったいない」
『ていうか、ノートすら開いてないし…机の上に何もないよ…?』
三人での責める言葉に冷や汗をかきながら、ナタクは明後日の方向を見た。とりあえず、自分がしていることが学生としてかなり致命傷なのは……きちんと自覚しているらしい。
それから、言い訳のように一言。
「……別に、ノートを取ろうが点は変わらん」
「だよねぇ。いつも赤点だね」
ニコリと笑うサンドロックの突き刺さりそうな言葉に、一瞬だけナタクの体が揺れた。本当に刺さったようだ。
デスサイズは頬杖を付いた。
「ナタク……勉強しても、いつも赤点だよな」
『資質がある、としか言えないよね』
「嫌な資質な…てか」
さらさらとハンドサイズの持ち運び式の小さな手帳に文字を綴っていく手を見ながら、一応、ツッコミは入れておくことにした。
「ヘビーアームズの場合、言うっていうか書くじゃないか?」
『かもね。でも感じは同じ』
「…ま、それもそうか」
コミュニケーションとは、言ってしまえば意図さえ伝われば良いのだし。
そこら辺はヘビーアームズと一緒にいると、本当に良く分かる。そういうのの何よりも分かり易い例が彼だろう。
そんなことを思っていると、階下が騒がしくなってきた。
「始まったか?」
さて、今回はどちらが勝つのだろう。
机の中に忍ばせてある救急セット簡易版に触れつつ、思う。
できれば両者とも、怪我が少なくあってほしいのだけど。
デスサイズは手当係。
というかふと思ったのですが、ナタクって高校受かれるの…?そこは…あれか、みんなで頑張ったのか。
登場人物設定ですが、あまりにヒトが多すぎるので、あるいは突然設定を変更する恐れもあります…。
3/30 …それ・びーのメンバーの設定を少し変更。
ガンダム……三年A組。生徒会会長。基本的にツッコミで常識人。
シャア………三年B組。生徒会副会長。いろんな洋服を持っている。
ララァ………三年B組。生徒会書記。アレックスのサポート。シャアは彼氏。
アレックス…一年A組。生徒会書記。隠れた力持ち。天然ッ子。
きゃのっ八…三年A組。生徒会会計。ガンダムのよき相棒。しっかり者。
きゃの九……一年A組。生徒会雑用。きゃのっ8の弟。鏡で映したくらいそっくり。
セイラ………二年B組。生徒会書記。シャアのよくできた妹。
ボール………生徒会のマスコットキャラ。生徒ではない。この子だけ擬人化しない。
ジム…………三年A組。生徒会じゃないけど雑用を任される。薄い。
ゾック………三年B組。生徒会じゃないけど雑用を任される。薄い。
たんく………白辺幼稚園年少。人を(水鉄砲で)撃つのが大好き。
ドップ………三年B組。帰宅部。だけどよく生徒会室にいる。
ザレグロ……二年B組。帰宅部。詩人。そして怒ると何か怖い。
ギャン………理科教師。三年B組担任。日夜怪しげな薬品を開発している。
旧ザク………校長先生。いろんなことを知っている。
ヤクト・ドーガ……一年B組。剣道部部員。正直、GP-01が恐ろしい。
クェス・ドーガ……一年B組。料理部部員。シャアが大好き過ぎるほど大好き。
マークⅡ…………三年C組。ペット愛好部部長。ペット禁止のマンションで犬を飼う猛者。
ゼータ……………三年C組。読書部副部長。生活能力がほぼ無い。結構存在が爆弾。
メタス……………三年C組。料理部部員。ゼータが大好きすぎで暴走することがある。
ダブルゼータ……三年C組。野球部部員。極度のシスコン。ゼータの従兄弟。切れる怖い。
リ・ガズィ………三年C組。野球部部員(強制?)。ゼータのはとこ。切れると怖い。
プラス……………二年C組。読書部部員。ゼータの弟。ナンパが得意。ゼータが怖い。
りいな……………二年C組。料理部部員。ダブルゼータの妹。極度のブラコン。
バウンドドッグ…マークⅡの飼っている犬。二足歩行が得意。
サイコ…………三年E組。料理部部長。手先がとても器用な、背の高い子。
ガン一郎………社会科教師。三年C組担任。マークⅡ(ガン三郎)のお兄さん。
ガン次郎………同じく社会科教師。二年C組担任。兄とペット愛校部の顧問をしている。
ジ・O …………国語教師。学校征服をもくろんでいるが、ゼータにすぐ邪魔される。
みねば……………白辺幼稚園年少。明るくて元気な普通の女の子。
キュベレイ………白辺幼稚園の先生。みねばとビッグザムと一緒に暮らす。
ビッグザム………みねばのお父さん。「とおいとおい」をしてはキュベレイに怒られる。
クイン・マンサ…音楽教師。読書部顧問。すっごいお金持ちらしい。
ニサイコ…………一年E組。野球部マネ。一年の中で一番背の高い子。
GP-01 ……………三年E組。剣道部部長。日々GP-02をいじめて楽しんでいる。
GP-02 ……………二年E組。剣道部部員。兄をいつか倒してやろうと決めている。
GP-03 ……………白辺幼稚園年少。兄たちよりもしっかりしている末っ子。
ガーベラ・テトラ…家庭科教師。二年E組担任。何かと三兄弟の世話を焼く。いい人。
ノイエ・ジール……自転車。使い方を間違えると暴走する。
ウイング…………二年D組。帰宅部。無茶ばかりしでかす困った人。
デスサイズ………二年D組。帰宅部。家事の一切を担っている。料理が得意。
ヘビーアームズ…二年D組。帰宅部。サーカスでバイトをしているので懐は温かい。
サンドロック……二年D組。管弦楽部部員。怒らせてはいけない。お坊ちゃん。
ナタク……………二年D組。特訓大好き部部員。最近はゴッドがライバル。
トールギスⅢ……国語教師。三年A組担任。五人の保護者的存在。色々大変そう。
エピオン…………英語教師。二年D組担任。ウイングを(一方的に)ライバル視。
マグアナック隊…サンドロックの警護のみなさん。むしろサンドロックから皆を守る。
ターンA ……一年A組。野球部部員。物を埋めるのが大好き。埋まるのも好き。
カプル…………数学教師。一年A組担任。ターンAのお目付役。
ターンX ……ターンAのおじさん。遠いところに住んでいる。
リッキー………二年E組。特訓大好き部部員。努力家。だけど努力が変な方に行くことが。
アプサラス……二年E組。特訓大好き部マネ。なにげに強い人。
F91 …………二年E組。陸上部部員。誰よりも足が速い。記録保持者。
ビギナ・ギナ…二年E組。陸上部マネ。パン屋でバイトをしている。実はお姫様。
サンダーガンダム…一年E組。帰宅部。たんくと仲が悪い。
Vガンダム……白辺幼稚園年少。足が速い。普通の高校生では追いつけない。
ゴッド…………三年E組。特訓大好き部部長。最近はナタクがライバル。
マスター………体育教師。三年E組担任。特訓大好き部顧問。最強のお方。
風雲再起………マスターの飼い馬。下手なプロよりも戦闘は上手い、何でもできる馬。
デビルガンダムヘッド…人を襲う山菜。しかも強い。酒のつまみに最適。
デビルガンダム…………デビルガンダムヘッドの本体。もちろん山菜。そしてさらに強い。
ガンダムX ……三年D組。バスケ部部長。ターンAと仲良し。
エアマスター……三年D組。射撃部部長。幼い弟妹がいるらしい。
レオパルド………三年D組。バスケ部副部長。エックスとよく一緒にいる。
ストライク………二年F組。工作部部員。穏やかだけど、本当はとても強い。
インフィニット…二年F組。工作部副部長。髪が長いのにルージュに切らせてもらえない。
ルージュ…………二年F組。工作部部員。ストの双子の姉。インフィニットの髪で遊ぶ。
ブリッツ…………二年F組。工作部部員。インフィニットに仕える(?)忍者(本物)。
デュエル…………二年F組。ペット愛好部部員。最近はカルシウムが足りている。
バスター…………二年F組。ペット愛好部部員。デュエルのお目付役。
アカツキ…………国語教師。二年F組担任。金髪が眩しい人。
バクゥ……………デュエルの飼う犬。可愛らしい。そして小さい。
ハロ………………インフィニットが作るロボット。他の所にもいるらしいが定かではない。
トリィ……………ストライクの飼っているロボ鳥。インフィニット作。
ヴェルデバスター…白辺幼稚園年少。バスターの弟。
ブルデュエル………白辺幼稚園年少。デュエルの妹。
レイダー…………三年F組。帰宅部。何故か掃除が得意な子。
カラミティ………三年F組。帰宅部。なんかちょっと名前でいじられる。
フォビドゥン……三年F組。帰宅部。別名フォビ丼。デスサイズが怖いらしい。
デスティニー……一年F組。帰宅部。正統派なツッコミ。
レジェンド………一年F組。バードウォッチング部部員。デスティニーの友達。
ザクウォーリア…一年F組。バードウォッチング部部員。デスティニーの幼なじみ。
ガイア(黒)……一年F組。料理部部員。デスティニーと仲良し。真面目。
アビス……………一年F組。帰宅部。ちょっと抜けているガイアのお世話役みたいな。
カオス……………一年F組。帰宅部。何か黒い。そうとしか言えない。
ガイア(赤)……情報教師。生活指導課の人。通称トラさん。ガイア(黒)の兄。
ラゴウ……………ガイア(赤)の飼っている犬。強くて優しい。
ケルベロス………ちょっと(?)大きな子犬。ガイア(黒)になついている。
スターゲイザー…二年A組。帰宅部(というか永遠の仮入部部員)。探求心の塊。
ノワール…………二年A組。帰宅部(オカルト系が無かったから)。怖い物好きな恐がり。
クロスボーン……なんか、いつの間にか現れていつの間にか消える。生徒かも分からない。
アッグガイ………購買のおじさん。裏庭でイチゴを栽培している。
ダブルオー……一年G組。剣道部。元エクシア。ガンダムから生徒会長の座を奪おうと狙う。
デュナメス……三年G組。射撃部部員。エクシアのお目付役。胃薬を常備している。
ケルディム……三年G組。射撃部部員。デュナメスの双子。転校してきた。
アリオス………二年G組。帰宅部。「元」キュリオス。極度に気が弱い。
キュリオス……二年G組。帰宅部。転校して最初にしたのがアリオスを改名させること。
セラヴィー……二年G組。帰宅部。「元」ヴァーチェ。背中に何か背負ってる。
ドライ…………一年G組。帰宅部。エクシアの追っかけ。スローネの末っ子。
ツヴァイ………二年G組。帰宅部。シスコン。頭は悪い方。
アイン…………三年G組。帰宅部。勉強の出来が少々悪い弟妹の過程教師役。
フラッグ………数学教師。一年G組担任。一部の生徒に出会い頭に抱きつく。
イナクト………三年G組。剣道部。エクシアに勝てない。日々精進するが結果は出ない。
ついに発動・SDFCの学パロ。
全員擬人化です。
登場人物
拍手再録
old→new
・2-Dの日常 ・潤い(刺激)をめぐって ・小さなバレンタイン ・テスト勉強 ・髪洗い
・約束のクッキー ・改名騒動 ・目指せ生徒会長 ・今夜の食事 ・今後の見通し
・平和的解決 ・七夕 ・幼稚園ケンカ騒動 ・自習話 ・放課後の告白 ・風邪引き連行
・生徒会の恋人二人 ・薬物災害 ・満員電車 ・未来の話 ・雨猫宿り ・読書
・抜け毛の話 ・眩暈の効能 ・白い弁当 ・風呂あがり ・餌付け ・服の話 ・掻き傷
・はんぶんこ ・投薬作戦 ・Once a Month ・うたた寝 ・悪い夢 ・限界超えるべからず
・冬の敵 ・宿題会 ・愛/like you? ・プールの話 ・夏休みの終わり
・ギャン先生の化学授業~三年A組編~
・ゼータの暴走上・中・下
・二人で買い物・序・1・2・3・4・5・了・・・・・ある意味で裏側①・②
・はた迷惑な彼・①・②・③・④・⑤
・激甘大作戦・①・②・③・④・⑤
・実験後報告 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
(これに出てくるそれ・びーのメンバーは、2009年の春号以前の設定です)
・お昼の質問コーナー ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
・とある日の厄害・①・②・③・翌日
心霊対策室
・いつの間にか ・メンバー紹介 ・暇つぶし
・本当にあった怖い話
~死神編~黒色編~星見編~天然編~室長編~
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